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ネタの宝庫!国立国会図書館 利用方法を徹底解説

umeko
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こんにちは、Umekoです。

出版関係で30年働いた編集者で、得意ジャンルはビジネス・自己啓発書です。
60歳でブログをスタート、「副業」に役立つ文章力アップのコツも紹介しています。

信頼される記事が書きたい


専門的な情報を盛り込みたい

こんなときは、国立国会図書館(千代田区)が頼りになります。

国立国会図書館 公式サイト
https://www.ndl.go.jp/

総延面積は約148,000平方メートルという超巨大図書館です。
東京ドーム約3個分という館内の53%は書庫で、その総収蔵能力はなんと約1,200万冊に及ぶナショナル・ライブラリーなのです。

「誰でも使えるの?」と疑問に思われている方もいらっしゃるようです。
しかし、ご心配は不要です。
満18歳以上であれば、誰でも利用することができます。

少し思い出話をさせてもらうと、私が新社会人だった昭和の時代、何か込み入った調べものがあるときは、まずは近くの図書館に行き、見つからなけ日比谷図書館に行き、それでも見つからないときは、国立国会図書館に行くというのが定番でした。
そんな日は、それこそ一日仕事でした。
紙のカードをめくって蔵書資料を調べて書庫から出してもらい、必要箇所を複写してもらう。手間と時間がかかる一連の作業が必要でした。

しかし今では違います。
デジタルシフトが進み、自分の端末からでもどこからでもインターネットで国立国会図書館の資料を検索できるのです。
日本最大の所蔵資料数を誇るナショナル・ライブラリーを、活用しない手はありません!

今回の記事は、次のようにお考えの方のお役に立つと思います。

読者に信頼される記事を作成したい
読者をひきつける有益な情報を記事に盛り込みたい
読者がハットするお宝ネタを見つけたい

この記事でわかること

「国立国会図書館」を利用して情報収集する方法


「国立国会図書館」の利用方法

記事にエビデンスがあれば説得力が高まります。あなたの記事をほかの人の記事と差別化させることにつながるでしょう

国立国会図書館の特徴と利用方法を知っておけば、「イザ困った」というとき助けとなります。
情報収集の選択肢も格段に広がるはずです。

皆さまの記事作成の一助となれば幸いです。

Contents
  1. 国立国会図書館で効率的に資料収集ができる理由
  2. 国立国会図書館を利用する方法
  3. 国立国会図書館に「利用者登録」する方法
  4. 国立国会図書館・案内 アクセス
  5. まとめ
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国立国会図書館で効率的に資料収集ができる理由

国立国会図書館とは?

国立国会図書館は、国会議事堂の隣にあります。
東京メトロ有楽町線、永田町駅で下車して歩いて5分ほどです。

堂々たる威容の国立国会図書館・東京館(千代田区)/写真AC

国立国会図書館は国会に属する日本で唯一の国立図書館です。
「4つの基本的役割」があります。

国立国会図書館・4つの基本的役割

国会活動の補佐

資料・情報の収集・整理・保存

情報資源の利用提供

各種機関との連携協力

この「4つの基本的役割」を見てわかるように、国会図書館は行政及び司法の各部門だけでなく、日本国民に対しての図書館奉仕も目的となっています。
ですから満18歳以上であれば、誰でも利用することができるのですね。

なぜ、国立国会図書館を活用すると、ほかでは見つけられない資料や蔵書でも、効率的に探せるのか?
その理由はいくつかありますが、大きく次の2点が挙げられると思います。

理由① 国立国会図書館は所蔵資料量が日本一

理由② 膨大な資料をオンラインで検索できる

まず、理由①として挙げた「所蔵資料量が日本一」である理由と特徴について、ご紹介しましょう。

理由① 国会図書館は蔵書量が日本一!

国会図書館は永田町にある東京本館だけでなく、関西館(京都)、国際子ども図書館(上野)があります。
国立国会図書館・統計https://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/outline/numerically.html)によると、3館合計の総延面積は、約245,000平方メートル。東京ドーム約5.2個分の広さにもなります。3施設を合わせた書庫収蔵能力は、なんと2405万冊にものぼるそうです。

所蔵資料は日本最大、3館合わせた所蔵点数は4621万7530点(令和3年度)に及びます。
その内容は、出版物、雑誌、新聞、小冊子、博士論文、録音資料、地図、楽譜、映画フィルム、電子書籍、マイクロ資料、CD、DVD、点字資料など、多岐にわたります。

一般の出版物だけでなく、明治以降の地図、憲政資料、日本占領関係資料、貴重な古典書、科学技術や経済分野の図書、会社録など、専門資料も収蔵されているのです。

これだけ膨大な資料を収集・保管している国立国会図書館は、調べもので困ったときには、とにかく頼りになります。

なぜ、これほどまで広範囲に多くの点数の出版物、資料を収集できるかというと、理由があります。
国立国会図書館は、納本制度等により広く資料を収集している日本で唯一の法定納本図書館だからです。

「納本制度」とはあまり聞きなれない言葉だと思いますが、次のような制度です。

「納本制度」とは、図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度のことです。
わが国では、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により、国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入することが義務づけられています。

国立国会図書館「納本のお願い」
https://www.ndl.go.jp/jp/collect/deposit/pdf/deposit_request_local.pdf

出版社、レコード会社、自費出版など民間の出版物は、発行の日から30日以内、官庁の出版物は刊行後ただちに、納入することが義務づけられているのです。

国立国会図書館に納品されると全国書誌データが作成されて、「国立国会図書館サーチ」https://ndlsearch.ndl.go.jp/)を使って誰でも検索できるようになります。
納本された資料は広く活用されるとともに、国民共有の文化的資産として永く保存され、後世に継承されていくのです。

また、令和5年1月1日からは、民間発行の電子書籍や電子雑誌などのオンライン資料の全面的な収集が開始されました。

「オンライン資料収集制度」(愛称:eデポ)

平成25年7月1日から、「オンライン資料収集制度」(愛称:eデポ)として、民間で出版された電子書籍、電子雑誌等を収集・保存しています。

国立国会図書館「オンライン資料収集制度」(愛称:eデポ)
https://www.ndl.go.jp/jp/collect/online/index.html

権利者から許諾を得られた資料は、「国立国会図書館デジタルコレクション」で公開されて、オンラインで閲覧することができます。
また、著作権法で認められる範囲内での複写サービスも受けられものもあります。

理由② 「国立国会図書館サーチ」膨大な資料をオンラインで検索できる

膨大な資料が、「国立国会図書館サーチ」で検索できるよ


国立国会図書館サーチhttps://ndlsearch.ndl.go.jp/)を使えば、膨大な資料やコンテンツを検索することができます。

「国立国会図書館サーチ」は「国立国会図書館オンライン」及び「国立国会図書館サーチ」の統合・リニューアルが行なわれ、令和6(2024)年1月5日より、新たなウェブサービスとして公開されたものです。

以前と比べて、トップページから見やすく、資料やデジタルコンテンツがぐっと探しやすくなりました。

なんと、約1億超の資料、約108のデータベースが検索できるそうです。

約3,800万件の資料(所蔵資料、デジタル資料など)
約8000万件の全国所蔵図書館の資料
約1,2000件のインターネットで読めるデジタル資料

「国立国会図書館サーチ」リニューアルで、これらを横断的に検索できてしまうシステムにリニューアルしました。

「国立国会図書館所蔵の有無」がわかるだけでなく、
「図書館で読む」
「書店で探す」
なども選んで検索できます。

全国図書館の蔵書、インターネットで読める資料も一気に検索できます。記事のウラ付けをとったり、エビデンスを調べたりする際に大助かり!なんて便利な世の中になったんだろうと感激しています。

「国立国会図書館サーチのリニューアル」(2024年3 月25 日 JEPA セミナー)の映像が公開されています。

「国立国会図書館サーチ」リニューアルで実際に何がどう変わったのか?
国立国会図書館の電子情報部の方によるセミナーが一般公開されています。
サーチの仕方なども、動画でわかりやすく解説してくれています。

国立国会図書館を利用する方法

国立国会図書館を利用する方法は2つあります。

入館して利用する

館外からインターネットで利用する

前述したように、入館して利用する場合も、入館しないで利用する場合も、資料を検索するためには「国立国会図書館サーチ」を使います。

「国立国会図書館サーチ」を使い、所蔵資料やコンテンツを検索し、閲覧や複写の申し込みなどができます。
オフィスや自宅からも、インターネットを通して「国立国会図書館サーチ」を使えば、資料やコンテンツを検索することができます。

それでは、それぞれの方法についてご紹介しましょう。

入館して利用する方法

国立国会図書館では個人に対する本の貸し出しは行っていません。
また、資料の多くは書庫内にある閉架式で利用者は立ち入ることができません。

ですから、資料を閲覧したり複写するには、館内の端末で「国立国会図書館サーチ」を使うか、蔵書から資料を出してもらって、閲覧、複写をします。ここが一般の図書館と大きく異なる点です。

入館して書庫資料の利用・複写をしたいときは、「利用者登録(本登録)」が必要です。登録方法は後述します。

入館にあたって、B5判以上の私物の持ち込みはできません。持ち込めない私物は、入口脇にあるロッカーに預けましょう。
透明なビニール袋が用意されていますが、筆記用具やスマホ、貴重品などを入れるB5判未満の袋やバックを持参すると便利でしょう。

館内では入館、端末の仕様、閲覧、複写サービス、退館に至るまで、すべてプラスチックの登録利用者カード(ICカード)を利用します。

国立国会図書館入館するには

入館するには、入館ゲードに登録利用者カードをタッチするとゲートが開きます。

入館ゲードから館内に入ると、吹き抜けの大ホールになっています。
ここが閲覧室です。
白を基調とした広いデスクの上に、端末がズラッと設置されています。
空いている好きな席を見つけて、自由に着席します。

国立国会図書館資料を調べるには

座席のカードリーダーに登録利用者カードをセットしたら、パスワードを入力します。
パスワードを忘れた場合は、「入退館カウンター」に相談してください。

資料を調べるには、端末から「国立国会図書館サーチ」を使って検索をします。蔵書資料やコンテンツを探せます。

国立国会図書館蔵書を閲覧するには

蔵書の資料請求も利用者端末で申し込むことができるので、いちいちカウンターまで行く必要がありません。
資料の用意ができると端末に連絡が入るシステムとなっています。
連絡が入ったら、指定された「受取場所」で資料を受け取ります。
受け取った資料は自分の席で閲覧します。

国立国会図書館資料を複写するには

資料の複写が必要な場合は、「複写申込書」に書いて複写カウンターで申し込みをするか、端末上で作業を行いプリントアウトカウンターで申し込みます。


複写サービスは有料です。
複写代金の支払いには現金と、nanacoが使えました。

閲覧資料を返却をするには

閲覧、複写が終わったら、資料はカウンターに返却します。

国立国会図書館実際に調べるには?

それでは実際に、国立国会図書館を利用して資料調べをしてみましょう。

閲覧室に入ったら、気に入った席に座り、机に置いてある端末から「国立国会図書館オンライン」を使って、資料を検索します。

キーワード検索で著者・編者欄に「澁澤栄一」と入れてみます(2023/2/17閲覧)。

澁澤榮一翁は数年前にテレビドラマで取り上げられ、大きな話題になりました。
生涯に約500もの企業に関わり「資本主義の父」と称され、教育支援や、国際交流や民間外交など、多方面でご活躍された方です。

代表作は『論語と算盤』ですが、検索してみたら資料数が膨大で驚きました。

検索結果は414件。
オンライン閲覧ができるかできないか、本か雑誌かなどの資料の種類も検索結果として表示されます。これらの検索結果を使い、さらに絞り込むこともできます。

資料種別の[図書](343件)をクリックすると、「澁澤栄一」著、編などの書名が表示されます。スクロールすると、次のようなタイトルが見つかりました。

『処世の道:修養訓話』渋沢栄一 著(日進堂蔵)1922年(大正11年)
『実業訓』渋沢栄一 著(成功雑誌社)1910年(明治43年)
『至誠と努力』渋沢栄一 述・修養団本部編(栄文館書房)1915年(大正4年)
『実業家処世訓』渋沢栄一 述,井上泰岳 編(博文館)1916年(大正5年)
『世渡りの修養』渋沢栄一 著(東盛堂書店)1918年(大正7年)

これらのタイトルを眺めていると、人生訓や処世訓が多いことに驚きます。
澁澤榮一翁が活躍していたころから100年たって、時代は大きく変わりました。
けれども「成功者の成功の秘訣を知りたい」という人々のニーズは、さほど変わらないのだなぁと気づけます。

現物が保存されている実物を見たい場合には、書庫内から出してもらって自分の席で閲覧します。必要な箇所があれば複写サービスを頼みます。

こうして一つ調べると、関連することも気になってきます。
脳の中のネットワークがつながってイメージがふくらむ感じです。
思わぬ発見があったり、新しい企画の種がひらめくこともあります。
気づいたら、閉館を知らせる館内放送が流れてくることもたびたびです。

退館するときも、入館したときと同じように、入退館ゲートに登録利用者カードをタッチして外に出ます。

国立国会図書館の館外からインターネットで利用する方法

入館しないで、自分の端末からもインターネットを通じて資料を検索することができます。
時間や曜日に関係なく蔵書資料を調べられるので、大変に便利です。

国立国会図書館行かずに複写で送ってもらえる「遠隔複写サービス」

資料の複写が必要なときには、郵送又は宅配便で複写製品を受け取ることができる「遠隔複写サービス」https://www.ndl.go.jp/jp/copy/remote/index.html)があります。

「遠隔複写サービス」は国立国会図書館サーチの検索結果画面から申し込むことができます。

利用するには、「複写料金」「発送事務手数料」「送料」や「手数料」が必要となります。
ある程度の日数がかかりますが、依頼すれば郵送又は宅配便で複写製品を送ってくれます。

国立国会図書館サーチにログイン
資料を検索

遠隔複写サービスの複写対象資料は国立国会図書館の所蔵資料だけなので、「全国の図書館」のチェックボックスを外すと検索しやすい。

「来館せずにコピーを依頼」をクリック

「申込カートに入れる(遠隔複写)」をクリック

「複写箇所の入力」画面で必要事項を入力

料金の確認などもできる。

申込内容を確認して、問題がなければ「この内容で申し込む」をクリック

「遠隔複写申込を受け付けました」というメッセージが表示されれば申込みは完了。
登録のメールアドレスに受付完了のメールが自動送信される。

詳しいステップが国立国会図書館ウェブサイトに掲載されています。
https://ndlsearch.ndl.go.jp/help/remotecopy#4

令和4年度の遠隔複写サービスは27万7981件もあったそうです(東京本館、関西館、国際子ども図書館 合計)。

私も遠隔複写サービスを利用したことがあります。
コピーを入手するまでに少々日数は必要となりますが、本館に行く時間がとれなかったり、関西館蔵にしか所蔵されていない資料もコピーして送ってもらえるので、とても便利なサービスだと思います。

複写箇所を調べてくれる「複写のための記事掲載箇所調査」

複写が欲しい書名や雑誌名はわかるけれども、頁数が確定できないときもありますよね。
そういうときは、複写のための記事掲載箇所調査」というサービスもあります。

インターネット閲覧できる資料もある「国立国会図書館デジタルコレクション」を活用する

「国立国会図書館デジタルコレクション」https://dl.ndl.go.jp/)は、国立国会図書館で収集・保存しているデジタル資料を検索・閲覧できるサービスのことです。

「国立国会図書館デジタルコレクション」3つの公開範囲と閲覧方法

「国立国会図書館デジタルコレクション」の公開範囲と閲覧方法は次の3つに区分されています。

3つの公開範囲

・ログインなしで閲覧可能(インターネット公開)

・「利用者登録(本登録)」した人だけが閲覧可

・国立国会図書館内限定

インターネット上での公開に問題がないと判断されたデジタル化資料は、ログインなしで誰でも見ることができます。

自分の端末などからデジタル化資料を閲覧するためには、方法は後述しますが「利用者登録(本登録)」が必要です。

国立国会図書館内のみで閲覧できるデジタル化資料もあります。

自分の端末で閲覧したり印刷できるデジタル化資料もある

絶版となった「入手困難資料」などでデジタル化されているもののうち、オンラインで閲覧したり印刷できる蔵書もあります。

たとえば先ほど国立国会図書館オンラインで調べた澁澤榮一翁の本に『実業家処世訓』(博文館)というタイトルがありました。

この本は大正5年の出版です。
大正5年というのは、西暦1916年。
今から100年以上も前、第一次世界大戦中に出版された本ということになります。

そのような非常時に、澁澤翁は実業家として日本の人々にいったいどんなことを伝えたかったのか。この貴重な本を活版印刷そのままの当時の雰囲気で、オンラインで見ることができてしまうのです。

大正5年に出版された貴重な本を、パソコン上で見られるというのは、まるで時間旅行をしているような、不思議な気分になります。驚くべき貴重な体験だと思います。

これは、「個人向けデジタル化資料送信サービス」https://www.ndl.go.jp/jp/use/digital_transmission/individuals_index.html)というものです。

「国立国会図書館オンライン」で資料を検索して、その資料が「国立国会図書館デジタルコレクション」にデジタル化されて収録されている場合は検索結果の右端に「デジタル」と表示されます。
「デジタル」をクリックすると、「国立国会図書館オンライン」から「国立国会図書館デジタルコレクション」に遷移して、資料の内容を見ることができるという仕組みです。
公開範囲を見ると、印刷(プリントアウト)が可能なタイトルかどうかもわかります。

『実業家処世訓』のURLも「渋沢栄一 述 ほか『実業家処世訓』,博文館,大正5. 国立国会図書館デジタルコレクション」https://dl.ndl.go.jp/pid/956127/1/1)と表示されており、Twitter、Facebook、line、メールでの情報共有がしやすいように設計されています。まさに至れり尽くせりのサービスです。

ただ、国立国会図書館リニューアル(2024年1月5日)以降、ページ下にあった「国立国会図書館デジタルコレクション」のバナーが見当たらなくなりました。

今のところ、「国立国会図書館デジタルコレクション」に遷移したいときは、トップページからいくか、検索結果から遷移するようにしています。

2024年4月30日より「国立国会図書館デジタルコレクション」収録の図書、雑誌等約26万点が「国立国会図書館内限定公開資料」から「送信対象資料」に切り替えられ、新たに図書館向け/個人向けの送信対象資料となりました。

詳しくは、国立国会図書館公式サイトでご確認ください。
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2024/240430_01.html

「国立国会図書館」はデジタルシフトを進めている

国立国会図書館では、基本計画「資料デジタル化基本計画2021-2025」https://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/vision_ndl.html)を策定し、デジタルシフトに積極的に取り組んでおり、貴重な文献のデジタル化も進めているそうです。

江戸期以前の和古書、旧内務省が発禁処分にして戦後米軍によって接収された「内務省検閲図書」、官報や博士論文などもコレクションされています。

資料がデジタル化されているかどうかは、国立国会図書館 デジタルコレクションのホームページから調べられます。

連携機関の資料も統合検索できる「リサーチナビ」

「国立国会図書館サーチ」「国立国会図書館デジタルコレクション」のほかにも、収蔵資料を調べるためのさまざまなウェブサービスが用意されています。

他機関や大学・専門図書館、学術研究機関が提供する資料を検索できる方法などもあります。

連携機関を含む統合検索を行いたい場合には、「リサーチ・ナビ」https://rnavi.ndl.go.jp/jp/)というサービスを活用すると便利です。
主題、資料の種類、テーマなどから検索することができます。

国立国会図書館に「利用者登録」する方法

国立国会図書館に入館して蔵書から資料を請求して複写依頼したい場合はもちろんですが、自宅やオフィスからインターネットを使ってさまざまなサービスを利用したいときも「利用者登録(本登録)」が必要となります。

それでは、さっそく利用者登録する方法を見ていきましょう。

「利用者登録(本登録)」を行なう方法

満18歳以上であれば誰でも登録できます
登録は無料です。

初めて入館して書庫内資料を利用する場合には、「利用者登録(本登録)」をしてから入館します。

「利用者登録(本登録)」には、運転免許証、保険証、パスポート、学生証、マイナンバーカードなど、氏名・生年月日・現住所が確認できる本人確認書類が必要となります。

登録には多少時間がかかる場合もあるので、余裕をもっておでかけになることをおすすめします。

本登録利用者が利用できるサービスは、次のようになっています。

国立国会図書館 「本登録」で利用できるサービス

入館して利用できるサービス
1 書庫資料の利用
2 複写
3 資料の取寄せ
4 閲覧予約(関西館のみ)

入館しないで利用できるサービス
5 遠隔複写
6 複写のための記事掲載箇所調査
7 個人向けデジタル化資料送信サービス

参照:国立国会図書館の利用者登録(個人)について 本登録
https://www.ndl.go.jp/jp/registration/individuals_official.html

本人確認書類が不要な「簡易登録」は利用範囲が限定的

本人確認書類が不要な「簡易登録」もありますが、利用範囲が限定されます。

簡易登録利用者が利用できるサービスは、以下のようになっています。

国立国会図書館「簡易登録」で利用できるサービス

1 遠隔複写
2 複写のための記事掲載箇所調査
3 資料の取寄せ
4関西館のみ閲覧予約

参照:国立国会図書館の利用者登録(個人)について 簡易登録
https://www.ndl.go.jp/jp/registration/individuals_simple.html

上記以外のサービスを受ける場合、「本登録」が必要となります。

「簡易登録」では、絶版などで入手困難な資料をインターネットを通じて閲覧したり印刷したりできる「個人向けデジタル化資料送信」は利用できませんし。
また、東京本館、関西館に入館はできますが、利用できるのは開架資料および館内の利用者端末のみです。

資料の取り寄せについては、対象資料やサービス内容に規定があります。詳細はサイトの「国立国会図書館・簡易登録利用者が利用できるサービス」ページで確認できます。

オンラインでも「利用者登録」ができる

国立国会図書館サーチ(https://ndlsearch.ndl.go.jp/)でも利用者登録ができます。
「新規利用者登録画面」から登録します。

メールアドレスを入力すると、確認メールが届きます。
登録種別の入力、利用者情報の入力、申請内容の確認などを行います。
本登録には本人確認書類の画像アップロードが必要となります。

「簡易登録」から「本登録」への移行もオンラインでできます。

「国立国会図書館の利用者登録(個人)について:本登録」https://www.ndl.go.jp/jp/registration/individuals_official.html)で詳細を確認することができます。

国立国会図書館・案内 アクセス

最後に、国立国会図書館のアクセスと利用案内をまとめておきます。

国立国会図書館・東京館(東京都千代田区)

入館資格

入館資格:満18歳以上
*満18歳未満の人の利用は条件あります。「満18歳未満の方へ」https://www.ndl.go.jp/jp/tokyo/under18/index.html)で確認できます。

利用時間

開館時間:9時30分~19時(土曜日は17時)
利用者登録:9時20分~18時30分(土曜日は16時30分)
資料請求の受付:9時30分~18時(土曜日は16時)
休館日:休館日:日曜日、国民の祝日・休日、年末年始、第3水曜日(資料整理休館日)

*最新情報を国立国会図書館のトップページhttps://www.ndl.go.jp/)で確認してからおでかけください。

館内の利用の流れ

館内の利用は次のような流れになります。

① 入館 カードをタッチするとゲートが開く
② 資料の検索 利用者端末で資料の検索ができる
③ 資料の請求 
④ 資料の受取
⑤ 資料の複写
⑥ 資料の返却
⑦ 退館 退館ゲートにカードをタッチ

食堂・売店

館3階と新館1階には喫茶があります。
私は本館3階の喫茶店でカレーライスをいただきましたが、スープとサラダもついていました。昭和の時代にラーメンを食べた記憶がありますが、その当時と比べると、ずいぶんきれいにおいしくなった印象がありますよ。

6階にあった食堂は令和2年10月に閉店となったそうです。
6階に食品・文房具・日用雑貨などを取り扱う売店があり、近くにお弁当席があります。

*食堂については最新情報を公式サイトでご確認ください。

国立国会図書館(東京館)へのアクセス

所在地:東京都千代田区永田町1-10-1

アクセス:
〈東京メトロ〉
・有楽町線「永田町」駅 2番出口から徒歩5分
・半蔵門線・南北線「永田町」駅 3番出口から徒歩8分
・千代田線・丸の内線「国会議事堂前」駅 1番出口から徒歩12分

〈都営バス〉
 橋63系統 「国会議事堂前」バス停留所から徒歩5分

国立国会図書館・関西館(京都)

国立国会図書館は、京都に関西館があります

所在地:
京都府相楽郡精華町精華台8-1-3

・開館日、利用時間は国立国会図書館・関西館の公式サイトhttps://www.ndl.go.jp/jp/kansai/index.html)から確認できます。

国立国会図書館・国際子ども図書館(東京・上野)

所在地:
東京都台東区上野公園12-49

開館日、利用時間は国立国会図書館・国際子ども図書館の公式サイトhttps://www.kodomo.go.jp/)にて確認できます。

まとめ

今回は、「国立国会図書館」を利用して効率的に資料を探す方法を紹介しました。

最後にもう一度、国立国会図書館を利用するからこそ、資料・情報を効率的に収集できるポイントをまとめておきましょう。

情報を収集できる2つのポイント

① 所蔵資料量が日本一!だから、ほかで見つからない資料にたどりつける

② 膨大な資料をオンラインで効率的に検索・収集できる

今回の記事は、私が実際に国立国会図書館を利用している実感をもとに紹介しました。

膨大な資料から自分の必要とする情報を見つけ出す技術を紹介した本がありますので、最後にご紹介します。

『調べる技術――国会図書館秘伝のレファレンス・チップス』
(小林昌樹著/皓星社)

国会図書館で15年にわたり、総記・人文科学・「その他」分野でレファレンスサービス(利用者の調べ物相談)に従事した著者が、その実践的な技術を教えてくれる話題の本です。


『調べ物に役立つ 図書館のデータベース』
(小曽川真貴著/勉誠社)

図書館で使える便利なツールと、その使用方法を紹介しています。
図書館司書の著者がOPAC(Online Public Access Catalog、オンライン図書館蔵書検索システム)、キーワード検索についても解説しています。


図書館にはいろいろな活用方法があるかと思いますが、今回の記事が少しでも皆さまのお役に立てばうれしいです。

それでは、またお目にかかりましょう。

資料参考文献

国立国会図書館 公式サイト
https://www.ndl.go.jp/index.html (2024/3/25閲覧)

Keisan(CASIO) https://keisan.casio.jp/(2023/2/16閲覧)

東京ドームシティQ&A https://www.tokyo-dome.co.jp/faq/ (2023/2/16閲覧)

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60代でブログをスタート。
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【経歴】新卒でアパレル営業職/業界新聞社勤務/出版社で書籍企画と編集/ただいまデジタル学習中。趣味はゆるマラソンと山歩き。

NHK『ニュースきん5時』の「シニアが主人公のマンガが人気」特集で紹介されました。
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