ブログ初心者でもできる!「すごい」「感動」の連発をやめて信頼される文章を書く方法とは?|言い換えに役立つ『品格語辞典』
こんにちは。シニア女子、Umekoです。
出版関係で30年以上、企画編集者をしてきました。
60歳でブログをスタート、複業にもチャレンジ中です。
ネット副業やブログなどで活動するためには、文章スキルは必須です。
「ブログのアクセス数を増やしたい」
「ブログで月に5万円の収益を上げたい」
このような目標を掲げている読者も多いでしょう。
質の高い文章が作成できれば、多くの人に自分の考えや情報を届けることができます。
ビジネスや副業で成功する可能性も、ぐっと高まるでしょう。
皆さんは文章を作成するとき、「すごい」「感動」など使いやすい言葉をつい連発してしまうことはありませんか?
そのような文章は、読みづらく、単調な印象を与えてしまいますよね。
私は出版業界で30年以上働いてきた経歴があるので、ブログ仲間からこんな質問を受けることがあります。
自分の書いた記事を読んだら「すごい」の連発になってる!
こんなときは、どうしたらいい?
いい解決方法があったら教えて
そこで今回は、「言い換え」を活用して重複表現や単調表現を解消し、より質の高い文章を作成する方法をご紹介します。
- 文章が読みやすくなる
- 表現の幅が広がる
- 信頼される文章に近づく
「言い換え」を活用すると、読みやすい文章になるよ!
ぜひ「言い換え」を活用して、質の高い記事を作成してください。
「すごい」を「凄まじい」に変えるだけで印象がガラッと変わる!
「重複語によるデメリット」と「言い換えのメリット」とは?
自分が書いた文章を読むと、「すごい」「感動した」「思う」など、日常会話でよく使う言葉を連発している場合があります。
皆さんにも、そのような経験がありませんか?
同じ言葉を連発する一番のデメリットは、読みづらいということです。
さらに、文章が単調になり、印象も悪くなりがちです。
- 読みづらい文章になりがち
- 単調な表現になりやすい
- 安っぽい文章になる可能性がある
例えば、以下の文章を見てください。
【文例 】
この人は、とにかくすごいのです。
すごいことを次々に成し遂げる、すごい人なのです!
対面で話を聞けば、表情、声のトーン、身振り手振りなどから、とにかく「すごい」が伝わってくるでしょう。
しかし文章では、「すごい」という表現を連発しただけでは「すごさ」を伝えるのは難しい。
「すごい」の連発により、読みづらく、単調な印象を与えます。
「すごい」という言葉には、さまざまな強弱やニュアンスもあります。
読者の解釈の幅が広がりやすい表現は、伝えたいニュアンスが伝わらない可能性もあるでしょう。
日本語には、似たような意味を持つ言葉がたくさんあります。
「すごい」を例にしましたが、文脈により近い言葉を探って、「凄まじい」「比類ない」「素晴らしい」などと言い換えることができます。
【文例 】
この人は、とにかくすごいのです。
すごいことを次々に成し遂げる、すごい人なのです!
言い換えると
【文例 】
この人は、とにかく凄まじいのです。
比類ないことを次々に成し遂げる、素晴らしい人なのです!
「すごい」を「凄まじい」「比類ない」「素晴らしい」と言い換えるだけで、表現が立体的になり、具体的になっていないでしょうか。
また、「凄まじい」「比類ない」「素晴らしい」に言い換えることで、読者の解釈の幅が狭まり、誤解が起きにくくなります。
これはひとつの例ですが、重複する言葉を言い換えることで、読みやすくなり、表現の幅も広がります。
読者に信頼される文章に一歩、近づくことができるでしょう。
連発語を言い換える3つのメリット
連発語を言い換える3つのメリットをまとめてみましょう。
- 読みやすくなる
- 表現の幅が広がる
- 信頼される文章に近づく
メリット 読みやすくなる
同じ言葉を繰り返さないことで、文章が読みやすくなる。
異なる言葉を組み合わせることで、文章の印象も豊かになる。
メリット 表現の幅が広がる
同じ言葉の連発は、表現が単調になりがち。
明確なニュアンスを含む言葉に言い換えることで、表現の幅がひろがる。
メリット 信頼される文章に近づく
日常会話でよく使う言葉をそのまま連発すると、稚拙な印象を与える場合がある。
言い換えにより、伝えたい内容をより的確に表現できる。
このように言い換えを行うことで、文章の質を向上させることができるでしょう。
言葉を「言い換える方法」とは?
言葉を「言い換える方法」はいろいろあります。
文章を作成するときは、ひとまず全体を書いてから推敲する場合が多いでしょう。
作成中に「この言葉は多すぎる」と気づいて、言い換えを行ないながら、文章作成することもあります。
省略するなどの工夫もできるでしょう。
言葉を「言い換える方法」は、大きく分けて2つがあります。
- 類語や同義語を使う
- 意味やニュアンスを踏まえて置き換える
この項では「言葉を言い換える3つの方法」をご紹介しましょう。
方法 「Weblio類語辞典」で調べてみる
方法 「国語辞典」で調べてみる
方法 「広辞苑」で調べてみる
順番に解説していきましょう。
「Weblio類語辞書」で類語・同義語を調べる
「言葉の言い換え」をしたいときにまず調べるのは、ネットの「類語辞典」という方が多いのではなかと思います。
私もその一人です。
「Weblio類語辞書」(https://thesaurus.weblio.jp/)は類語検索サービスです。
類語や同義語が表形式で掲載されています。
- 様々な同義語や同意語の日本語表現約40万語を収録
- 使う場面やニュアンスごとに分類整理されている
- 無料で使える
言葉や表現を言い換えられないか?
より適切な表現がないか?
このようなとき、探索をサポートしてくれる優れものです!
例えば『Weblio類語辞書』で「すごい」の類語を調べてみます。
『Weblio類語辞書』
「すごい」(https://thesaurus.weblio.jp/content/%E3%81%99%E3%81%94%E3%81%84)
すると、9つの「意義素」別に、それぞれ「類語、類義語、言い換え、同義語」が表形式で掲載されています。
「凄まじい」は「極度の恐怖を起こすさま」という意義素のなかに分類されています。
つまり、「恐れをなすほどすごい人」、尋常じゃないというニュアンスですね。
「大きさ、範囲、量、力、または程度が異常に大きい」意義素を見ると、「どえらい」という語があります。
「どえらい」という語は「比類ない」と言い換えることもできます。
そこで、先ほどの文例の「比類ない」を「どえらい」に換えてみると、次のようになります。
【文例 】
この人は、とにかく凄まじいのです。
比類ないことを次々に成し遂げる、素晴らしい人なのです!
言い換えると
【文例 】
この人は、とにかく凄まじいのです。
どえらいことを次々に成し遂げる、素晴らしい人なのです!
いかがでしょうか?
このように、言い換えによって、文章の印象や雰囲気が変わります。
いろいろ組み合わせて、自分が伝えたい感覚にフィットする語を探ってみてください。
「Weblio類語辞書」は対義語・反対語もすぐ見られるようになっています。
関連用語も見やすく表示されています。
このように便利な「Weblio類語辞書」ですが、文例などが掲載されていないので、使い方を迷う場合があったり、ピンとくる語が見つからないこともあるでしょう。
そのようなときは、別の方法でさらに探索を続けます。
「国語辞典」で調べる
言い換えに限らず、言葉に疑問のあるときは「国語辞典」で確認します。
急いでいるときはなかなか難しいかもしれませんが、とにかくわからない語があれば、サクッと引くように心がけています。
「Weblio類語辞書」で言い換えを探して解決できないときも、まずは「国語辞典」を引いてみます。
「国語辞典」では、意味や用法、用例が解説されています。
単純に言い換え語を探すだけでなく、意味やニュアンスに対する理解の助けになります。
では早速、『明鏡国語辞典 第三版』(大修館)で「すごい」を調べてみましょう。
すご・い【▽凄い】[形]
物事の程度が甚だしく尋常でないさま。ものすごい。(中略)
感嘆に値するほどすばらしい。(中略)
身震いするほど、恐ろしいさま。すざまじい。
(中略)
本来は③の意。のち➁、①と用法を広げた。
[使い方]程度の高さについては、プラスにもマイナスにも評価する。「すごい暮らしぶり」は、極端に富裕の意にも貧窮の意にもなるなど。
(文例、用例略)
「すごい」の解説概要をご紹介しましたが、『明鏡国語辞典 第三版』では文例が紹介されているので参考になります。
『明鏡国語辞典 第三版』(大修館)は、「語彙力」を養うための辞典として定評があります。
第三版では、あらたまった場面でも使える品格のある類語がわかる「品格」欄が設けられるなど、更なる工夫が加えられています。
「すごい」にも品格欄があり、複数の類語がわかる文例が紹介されています。
その中に「極めて」という語があります。
「極めて」を使って、先ほどの文例を次のように言い換えることもできます。
【文例 】
この人は、とにかく凄まじいのです。
比類ないことを次々に成し遂げる、素晴らしい人なのです!
言い換えると
【文例 】
この人は、とにかく凄まじいのです。
極めて価値の高いことを次々に成し遂げる、素晴らしい人なのです!
「比類ない」という形容詞を「極めて価値の高い」に置き換えることで、すごさが少し具体的になりました。文章の印象も、改まった雰囲気に変わったのではないでしょうか。
語の意味、用法や用例の解説の中に、「言葉の言い換え」のヒントを見つけることができるでしょう。
ぜひ、やってみてください。
ちなみに、『明鏡国語辞典 第三版』(大修館)は、老眼世代に使いやすい大活字版も発行されています。
通常版(B6判)と比べて文字が約1.5倍に拡大されていて、見出し語、解説文ともにゴシック体、二色刷りが採用されているのが特色です。
目が疲れやすい人、老眼世代の人におすすめしたい「大きな文字の国語辞典」については、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
『広辞苑』で調べる
言い換え語を探索するとき、さらに余裕があれば『広辞苑』(岩波書店)も引いてみます。
『広辞苑』は言葉の百科事典といわれるだけあって、より多くの語彙や用例が収録されています。
私が信頼しているベテランの校正者からは「『国語辞典』と『広辞苑』の両方を使うべし」とアドバイスをもらいました。
では早速、『広辞苑』で「すごい」を調べてみましょう。
すご・い【凄い】[形]
① 寒く冷たく骨身にこたえるように感じられる
② ぞっとするほど恐ろしい。気味が悪い。
③ ぞっとするほど物さびしい。
④ 形容しがたいほどすばらしい。
⑤ 程度が並々でない
(文例略)
『広辞苑 第七版』も大きな文字の机上版があります。
普通版より一回り大きいB5判サイズ、二分冊になっています。
「形容しがたいほど」という言い回しがニュアンス的にピンとくるな!と思ったら、活用してみてもよいでしょう。
【文例 】
この人は、とにかく凄まじいのです。
比類ないことを次々に成し遂げる、素晴らしい人なのです!
言い換えると
【文例 】
この人は、とにかく凄まじいのです。
比類ないことを次々に成し遂げる、形容しがたいほど素晴らしい人なのです!
「素晴らしい」に「形容したいほど」を加えてみました。
すばらしさが際立つ文章になったでしょうか。
しかし、言い換えを繰り返すと、文章が長くなってしまうこともあるので注意が必要です。
そんなときは少し面倒かもしれませんが、いったんスタートに立ち戻って検討し直してみるのも一手です。
ここでは「すごい」という語を取りあげながら、言い換えの説明をしました。
「感動」を「心を打たれる」や「感銘を受ける」に、「いいね」を「好意的」や「賛同する」になど、さまざまな言い換えができます。
「Weblio類語辞書」「国語辞典」「広辞苑」の特色をまとめておきます。
- 「Weblio類語辞書」は、短時間で言い換え語を探しやすい。
- 「国語辞典」は、言葉の意味を理解しながら言い換え語を探しやすい。
- 「広辞苑」は、多くの語彙や用例を見ながら、言い換え語を探しやすい。
言い換え方に正解はありません。
ほかにもいろいろな方法があるでしょう。
ぜひ用途や目的に応じて、ご自分のやり方を試してみてください。
「言い換え」に役立つ『品格語辞典』とは?
文章の言い換えに重宝するのが、大修館から発行されている『品格語辞典』です。
この項では、『品格語辞典』の特徴や使い方について詳しく解説します。
『品格語辞典』とは?
『品格語辞典』(大修館)は、言葉の言い換えをサポートすることを目的にして編集された辞典です。
『明鏡国語辞典 第三版』(北原保雄編/大修館)の特色のひとつ、品格欄(改まった場面でも使える品格ある類語を示している)が再編集されたものです。
『品格語辞典』には以下の特色があります。
ふだんづかいの言葉が見出しとなっていて、改まった場面でも使える品格語(類語)が示されている。
見出し語は500項目が収録されている。
すべての語に品格レベルと用例が付けられている。
・品格レベルは、改まった場面で使えるかどうかが3段階で示されている。
・用例には、その語をどのように使えばいいかかがわかるように、具体的な例が示されている。
本書は目が疲れやすい人、老眼世代の人にとっても、大変に見やすく読みやすい編集がなされています。
体裁は四六判・304頁。
見出し語のサイズは、見出し語一文字が5mm程度、解説文が3.5㎜程度となっており、大きな文字も特色のひとつといえるでしょう。
「すごい」を品格語に言い換えてみると?
では、『品格語辞典』(大修館)で「すごい」の言い換え語を探してみましょう。
「すごい」を引くと以下の類語が示されています。
すごい【凄い】
至って/著しい/強烈/極めて/顕著/頗(すこぶ)る/凄まじい/素晴らしい/大層/大変/痛烈/抜群/非常に/酷(ひど)い/猛烈/いたく/苛烈/群を抜く/激甚/至極/熾烈/甚だ/甚だしい/一方(ひとかた)ならず/比類ない/誠に
(用例、解説、品格レベル略)
上記では品格語(類語)のみを紹介しましたが、実際の本にはすべての品格語に用例が付けられています。
『品格語辞典』を参考にしながら、冒頭で紹介した例文①の「すごい」を言い換えてみます。
【文例 】
この人は、とにかくすごいのです。
すごいことを次々に成し遂げる、すごい人なのです!
言い換えると
【文例 】
この人は、とにかく群を抜いています。
比類ないことを次々に成し遂げる、強烈な人なのです!
ここでは「すごい」という形容詞を「群を抜く」「比類ない」「強烈」に言い換えました。
結果的に、「すごい」という形容詞を使わずに、すごさを表す文章となりました。
『品格語辞典』の「品格レベル」は3段階で示されています。
★日常的に使えて、失礼にならない表現
『品格語辞典』(関根健一監修、大修館書店編集部編/大修館)
★★挨拶文や社交的な会話などで使うと効果的な表現
★★★格調高く優雅だが、仰々しくなることもある表現
「群を抜く」「比類ない」「強烈」の「品格レベル」は次のように示されています。
「群を抜く」「比類ない」★★ 挨拶文や社交的な会話などで使うと効果的な表現
「強烈」★ 日常的に使えて、失礼にならない表現
確かに、「強烈」は日常で使うことがあります。
「比類ない」「群を抜く」はすぐに出ない言葉だと感じます。
「比類ない」は冒頭の文例➁でも言い換えに使いましたが、『品格語辞典』を活用しました。
この辞典を活用することで、「比類ない」「群を抜く」を自分のボキャブラリーにインプットすることができるでしょう。
「すごい」の項には「★★★格調高く優雅だが、仰々しくなることもある表現」というレベルは掲載されていません。
では、どのような語が★★★として示されているかを「つまり」で調べてみると、
「つまり」の★★★品格語として「詮(せん)ずる所(ところ)」「畢竟(ひっきょう)」
などが挙げられています。
このような古風な言い方は、通常の文章作成ではあまり使わないでしょう。
しかし意図的に使おうとする場合には、面白いかもしれません。
すべての語に用例が掲載されているので活用しやすい
『品格語辞典』には、すべての品格語に用例が付けられています。
先ほどの「すごい」を見てみましょう。
すごい【凄い】
★至って 「至って元気です」
★著しい 「人口が著しく低下している」
★強烈 「強烈な印象」 強く激しい。
★極めて 「付加価値が極めて高い商品」
★顕著 「インフレ傾向が顕著になる」
(中略)
★★苛烈 「苛烈な商戦」「苛烈を極める」
★★群を抜く 「群を抜く速さ」
(以下略)
このように、すべての語に品格レベルと用例が付けられています。
普段使い慣れない語でも、場面や文脈に応じた使い方がわかるように工夫されています。
「俗語」の理解にも役立つ
『品格語辞典』には「俗語」も見出し語として掲載されています。
俗語とは「日常使われる、くだけた言葉」(『大きな字の常用国語辞典』学研プラス)のことです。
どのような言葉が「俗語」として掲載されているかを見てみましょう。
ディスる〔俗〕
★貶(けな)す 「作品の出来をけなす」 対義語は「褒める」。
★否定 「他人の作品を否定する」 価値を認めない。
★批判 「批判を浴びる」「批判に甘んじる」 否定的に評価する。
(中略)
★★謗(そし)る 「彼の行為を陰でそしる」 倫理的な観点から言うことが多い。
★★中傷 「他人を中傷する」
★★非難 「失礼な態度を非難する」
★★誹謗 「誹謗中傷」
★★★讒謗(ざんぼう) 「罵詈(ばり)讒謗」 ひどい悪口
「ディスる」の品格語を見てみると、言葉のきつさが実感できるでしょう。
例えば次のように言い換えて、「ディスる」をあえて取り入れることもできるでしょう。
あの人は、他人の作品を否定ばかりしていて気が滅入る
言い換えると
あの人は、他人の作品をディスってばかりいて気が滅入る
ほかに、「スルー」「バズる」「テンぱる」「ほぼほぼ」「やばい」などが俗語として掲載されています。
言葉は時代に応じてどんどんアップデートしています。
シニア世代にとっては、なじみの薄い俗語もあるかもしれません。
新しい言葉や言い回しに触れることは、自分自身のアップデートにも役立つでしょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
「言い換え」に役立つ類語辞典はいろいろある
ここまで紹介してきたほかにも「言い換え」に役立つ辞書や参考書はたくさんあります。
この項では、4冊の類語辞典を紹介しましょう。
類語辞典を選ぶ際は、以下のようなポイントを参考にするとよいでしょう。
- 見出し語や語彙の収録数
- 用例の有無
- 語釈のわかりやすさ
- 解説の充実度
- 価格
目的や用途、自分の好みに合わせて、使いやすい辞書を選んでみてください。
『新明解類語辞典』(三省堂)
『新明解類語辞典』(中村明編/三省堂)は、語釈がていねいでときにユニークなことで定評のある『新明解国語辞典』の版元、三省堂から出版されています。
語に隣接する項目から、言い換える語のヒントが得られます。
B6判/1,616頁
『用例でわかる類語辞典』(学研マーケティング)
『用例でわかる類語辞典』(学研辞典編集部編/学研マーケティング)には日常的によく使われるキーワード見出しが収録されており、語釈のついている約2万3000語の項目にはすべてに文例が入っています。
やってはいけない誤用例が×印で示されているのは便利です。
B6判/964頁
『使い方の分かる 類語例解辞典〔新装版〕』(小学館)
『使い方の分かる 類語例解辞典〔新装版〕』(小学館辞典編集部編/小学館)は、類語を羅列するだけではなく、使い方が詳しく解説されている類語辞典です。
2万5千語の基本的な言葉が6000のグループに分類され、共通する意味、実例、使い分けなどが解説されています。
小説、川柳、翻訳など、創作活動で活用されている方が多いようです。
B6判/1410頁
『日本語シソーラス 第2版 類語検索辞典』(大修館)
『日本語シソーラス 第2版 類語検索辞典』(山口翼編/大修館)は、同じ意味や似た意味を持つ語彙をまとめて、グルーピングした類語検索辞典です。
『品格語辞典』の発行元である大修館から出版されています。
言い換え語を類語から探すだけでなく、表現を深めながらニュアンスに合う語を探す。
そのための手がかりが得られる工夫がされている辞書です。
適切な語彙を選ぶ際に役立ちます。
A5判・1626ページ 上製・函入
収録語:延べ33万語
国語辞典の編纂で知られる言語学者の金田一秀穂先生は、推薦文の中で次のようにおっしゃっています。
(略)
言葉は一語だけがぽつんと孤立してあるわけではなく、無数の意味のネットワーク上の座標として存在しており、このシソーラスでは、その軸が二次元の紙上に巧みに表されていることがわかる。
言葉の配置に編者の苦心を読み取るのは楽しい作業でもある。
使いこなしていただきたい。
大修館ウェブサイト
この金田一秀穂先生のメッセージから、文章作成における言葉選びの一つひとつが創造的に輝いて感じられます。
小さな言葉選びが読者の脳内世界を作っていく!
そんなイメージもふくらんで、ワクワクしてきます。
すべての発信者はプロアマ、年齢問わず、クリエイターです。
辞書や参考書なども活用しながら、持てる能力を存分に発揮して、読みやすく信頼される文章作成を目指してください。私もがんばります。
まとめ
本記事では、信頼される記事作成に役立つ「言い換え」の方法について解説しました。
最後に、「連発語を言い換える3つのメリット」をもう一度まとめておきます。
- 文章が読みやすくなる
- 表現の幅が広がる
- 信頼される文章に近づく
文章作成において、言い換えは重要なスキルです。
適切な言葉を選ぶことで、読みやすく、伝わりやすく、説得力のある文章を作成することができます。
ぜひ、本記事の内容を参考にして、言い換えを活用して文章の表現力を高めてみてください。
読みやすく、伝わりやすく、説得力のある文章を作成しましょう。
「読みやすい文章」作成のコツについては、別の記事でも書いています。
こちらもぜひ、参考にしてみてください。
今回の記事が、少しでも皆さまのお役に立てばうれしいです。
それではまた、お目にかかりましょう。
資料参考文献
『品格語辞典』(関根健一監修、大修館書店編集部編/大修館)
『明鏡国語辞典 第三版』(北原保雄編/大修館)
『日本語シソーラス 第2版 類語検索辞典』(山口翼編/大修館)
『日本語シソーラス 第2版 類語検索辞典』金田一秀穂先生推薦文(大修館ウェブサイト https://www.taishukan.co.jp/item/nihongo_thesaurus2/index.html#contents5)
「Weblio類語辞書」(https://thesaurus.weblio.jp/)
『広辞苑 第七版』(新村出編/岩波書店)
『新明解類語辞典』(中村明編/三省堂)
『用例でわかる類語辞典』(学研辞典編集部編/学研マーケティング)
『使い方の分かる 類語例解辞典〔新装版〕』(小学館辞典編集部編/小学館)
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