湘南大磯てくてく散歩|歴史と自然を大満喫!シニアブロガーの私がJR大磯駅から旧吉田茂邸までを歩いてきた
こんにちは。シニア女子、Umekoです。
出版関係で30年以上、企画編集者として働いてきました。
60歳でブログをスタート。
好きなことをしながら自由に生きる方法を探索中の、シニアネクストです。
てくてく散歩は大好きな趣味のひとつです。
散歩は運動不足の解消にもなりますね!
都内から日帰りで行けて、しかも低予算で楽しめる。
そんなプチトリップによく出かけます。
大磯は神奈川県湘南西部にある海と山に囲まれた景勝地です。年間100万人が訪れるそうです。
大磯には明治時代より多くの政財界の要人たちが邸宅や別荘などを構えていました。
旧吉田茂邸、三井財閥本家の面影が残る旧三井別邸地区などの史跡が多くあります。
大磯は東海道の平塚と小田原の中間にあり、東海道五十三次の8番目の宿場町です。
かつての旅人たちが歩いただろう松並木を通り、旧吉田茂邸まで徒歩でてくてく行ってみました。

途中では富士山をどかーんと拝むこともできましたよ!

今回の記事では、シニア女子の皆さんにおススメしたい大磯町のてくてく散歩をご紹介します。
大磯町のてくてく散歩はこのような方にお勧めしたいです。
- 都内から日帰りでプチトリップしたい人
- 低予算で旅気分を味わいたい人
- 町歩き、里山歩きがお好きな人
それでは早速、ご紹介してまいりましょう。
大磯はのんびり気分を味わえる海辺町
大磯は神奈川県の湘南西部にあります。
南は相模湾に面し、北は丘陵地帯に囲まれた風光明媚な町です。
大磯は海水浴場として有名です。
私も子どもの頃の夏休み、両親に連れて行ってもらった楽しい思い出があります。
日本での海水浴は、明治時代に始まったといわれています。
大磯海水浴場は、その頃から開かれている歴史ある海水浴場なのです。
大磯海水浴場は、明治18年(1885)に元陸軍軍医総監 松本順氏によって開設されたそうです。
大磯は旅人が泊まる宿場として賑やかでしたが、その当時は宿場町として人の通行が減って経済的に疲弊していたそうです。けれど大磯海水浴場ができたことで、多くの人々がまた、集まり始めたそうなんです。素晴らしいアイデアですね!
江戸時代には、東海道五十三次の8番目の宿場町として栄えた大磯町。
現在でも松並木など、当時の面影が残っています。
明治時代以降、政財界の要人の邸宅や別荘、別宅などが多くあったことでも有名です。
伊藤博文、大隈重信、山縣有明、西園寺公望などの総理経験者、岩崎弥太郎、安田善次郎などの大物財界人、戦後日本の復興に尽力した吉田茂邸もあります。
大磯駅の駅舎も注目のひとつ。
オレンジ色の瓦屋根と白壁の三角屋根が特徴的な、ちょっと懐かしさが漂う木造建築です。
大磯駅は、1887年(明治20年)に開業した歴史ある駅です。関東運輸局による「関東の駅100選」にも選定されています。

大磯町のてくてく散歩は、海と自然を楽しみ、偉人達と歴史に想像を馳せながら、のんびりした時間を過ごせるでしょう。
大磯駅前から旧吉田茂邸まではどんなコース?
大磯駅から旧吉田茂邸まで史跡や景観を楽しみながら国道1号線沿いに
てくてく歩いていきました。
今回歩いたコースの概要をまとめてみます。

ルート
大磯駅 → 大磯愛宕神社 → 鴫立庵 → 旧東海道松並木 → 旧吉田茂邸
大磯愛宕神社では富士山が拝めたり、
湘南発祥の地を示す史跡があったり、
旧東海道の松並木を歩きながら
旧吉田茂邸まで歩きました。
国道1号線の歩道はフラットですが、
コンビニや商店などがあまりありませんのでご留意ください。
道は比較的フラットですが、歩きやすい靴で無理のないようにお散歩してみてくださいね。
夏場は直射日光もありますので、
水分補給もお忘れなく。
ちなみに、私はどちらかといえば、マラソンが趣味の健脚派です。体調にあわせて、バスなどの交通機関も利用してみてくださいね。
大磯駅前からてくてく歩き
駅前の道を海方面、鴨立庵に向かって歩いて行きます。
澤田美喜記念館
駅のすぐ近くには、
澤田美喜記念館があります。
澤田美喜(1901~80年)さんは、三菱財閥創始者、岩崎弥太郎のお孫さんで、
戦後の混乱期に日本人と米軍人らとの間に生まれて孤児になった子どもたちのための「エリザベス・サンダース・ホーム」の創設者として有名ですよね。
よく手入れされた庭園を散策させていただきました。
園内は傾斜もありますが、歩きやすいように手すりが配置されていますので安心です。
澤田美喜記念館
https://www.elizabeth-sh.jp/memorialmuseum/
澤田美喜記念館
- 住所 神奈川県中郡大磯町大磯1152番地
- アクセス JR大磯駅前右側へ徒歩3分
- 開館時間 金・土 10時~12時、13時~15時
- 入館料 無料
・開館日は公式サイトよりご確認ください。
・開館日には原則、予約なしでに観覧可能。
・15名以上の団体は要事前予約。
*最新情報をご確認のうえおでかけくださいませ。詳細は公式サイトよりご覧ください。
大磯愛宕神社神社に穴場の富士山眺望スポットあり
大磯小学校の桜を眺めながらゆる歩いて行くと
左手の住宅街のほうにこんもりとした小山とさくらの古木に導かれました。

愛宕神社です。
https://www.kanagawa-jinja.or.jp/shrine/1209255-000/
脇を見るとこんもりとした切通があります。
この切通には戦時中、防空壕があったそうです。

階段を上ると本殿があります。
本殿横には、富士山を真正面に見れるビュースポットが!
当日は曇りだったので富士山は拝めませんでしたが、
湘南らしい素晴らしい眺めを体験させていただきました。

愛宕(あたご)神社
住所: 〒255-0003 中郡 大磯町 大磯1146
300年以上の歴史のある俳諧道場「鴫立庵」に立ち寄る
ルートに戻り、海に向かって坂を下りていきます。
突き当たるとそこは、「鴫立庵(しぎたつあん)」です。
鴫立庵
https://www.nem-shiteikanri.jp/shisetsu/shigitatsuan/
ここまで駅から寄り道せずに歩いてくると、7~10分くらいでしょうか。
鴫立庵は300年以上の歴史のある日本三大俳諧道場だそうです!
入庵料を払い施設を見学できます。
海に流れ込むきれいな水の流れがありました。
鴫立庵
- 住所 神奈川県中郡大磯町大磯1289番地
- アクセス JR大磯駅より徒歩7分
- 利用時間 基本開庵時間 9:00~16:00
- 休庵日 年末年始(12月29日~1月3日)
- 入庵料 大人 町内110円 町外310円/小人 町内60円 町外160円
- トイレ 有
- 駐車場 無
*最新情報をご確認のうえおでかけくださいませ。詳細は公式サイトよりご覧ください。
鴫立庵の並びには、湘南発祥の地の石碑があります。

旧島崎藤村邸
ここから、大磯港とは反対方向の大磯プリンス方面に少し歩いてみました。
住宅街のなかに、旧島崎藤村邸が佇んでいます。
旧島崎藤村邸
https://www.town.oiso.kanagawa.jp/isotabi/meguru/pagedate/14423.html
晩年の約2年間を過ごした旧宅を見学できます。
島崎藤村の代表作は『破戒』。
kindle青空文庫なら無料で読めます。
「破戒」は間宮祥太郎さん主演で60年ぶりに映画化され、話題になりました。
1962年(昭37年)公開、市川雷蔵さん主演の「破戒」。
長門裕之、船越英二、藤村志保、三國連太郎、中村鴈治郎、岸田今日子、杉村春子など、昭和の名優が出演している。
旧島崎藤村邸
- 住所 大磯町東小磯88-9
- 交通アクセス JR大磯駅から徒歩5分
- 利用料金 無料
- 営業時間 9:00-16:00
- 定休日 月曜日(祝日の場合は開場) 年末年始(12/29-1/3)
- トイレ 有
- 駐車場 無
*最新情報を公式サイトでご確認のうえおでかけくださいませ
旧東海道の松並木を歩く
国道1号線に戻り、旧吉田茂邸へと進みます。
東海道松並木を歩くことができます。
道の両脇に立派な松の並木があり、心地いいです。

大磯は東海道五十三次の8番目の宿場町です。
江戸時代の旅人もこの同じ道を歩いたのだと思うと、歴史を感じてワクワクします。
大磯ロングビーチに車で向かうとき車窓から見えて、この松並木を徒歩で歩いてみたいと思っていたんですよね。
日差しの強い日でしたが、日陰がひんやりとして、とても気持ちよく歩くことができましたよ。

国道1号線旧東海道松並木
大磯中学校前・大磯駅から徒歩7分
旧吉田茂邸を満喫する
セレブ気分になれる旧吉田茂邸と庭園
そのまましばらく歩くと、正面にどーんと富士山が見えてきました。
旧吉田茂邸地区に到着です。

旧吉田茂邸は、吉田茂が晩年を過ごしていた邸宅です。
没後、西武鉄道株式会社へ売却されて、大磯プリンスホテルの別館として利用されていたそうですが、神奈川県が公園整備を行なって、旧吉田茂邸は大磯町が町有施設として再建したそうです。
平成21年に火災が発生して、残念ながら母屋が全焼してしまったそうです。
平成28年に再建工事が完了して、平成29年から公開となったそうです。
旧吉田茂邸地区には、旧吉田茂邸、バラ園、日本庭園などがあります。

咲き誇るバラを堪能してよいエネルギーをいただいてから、旧吉田茂邸を見学しました。
玄関で靴を脱いで旧御屋敷に上がらせていただきます。なんだか、セレブな客人になったみたいでウキウキ感あります。
邸内の広い食堂からは、富士山がどかーんと見えます。ここで政界や財界のかつての要人たちが集い、日本の未来について語り合っていたかと想像すると、しびれますね。
なぜこれほどゴージャスな邸宅にお住まいになれたかとういうと、吉田茂元首の養父さんが実業家で、莫大な遺産を相続したからだそうです。
邸宅見学のあとは、お庭も堪能しました。
日本庭園は心字池を中心とした回遊式で、まるで山や自然がミニチュアになっているような贅沢なつくり。

吉田茂像のたつ小高い付近からは、相模湾が一望できて眺望が素晴らしいです!
天気がよければ箱根山、伊豆半島も見えますよ。

銅像は日米講和条約締結の地、サンフランシスコと首都ワシントンの方角に顔を向けているといわれています。
私も吉田茂さんといっしょに磯風を全身で浴びながら、日本のより良き未来を思い祈念しました。
旧吉田茂邸
・住所 神奈川県中郡大磯町西小磯418
・交通アクセス
JR大磯駅から徒歩約30分(2K)
バス:「二宮駅行」「湘南大磯住宅行」城山公園前下車徒歩5分
・観覧料
庭園:無料
邸宅:一般510円:中・高校生210円
・営業時間
庭園:9:00~17:00
邸宅:9:00~16:30
・定休日
庭園:無休 年末年始のみ休(12/29~1/3)
邸宅:月曜日・毎月1日・年末年始(12/29~1/3)
・トイレ 有
・駐車場 有 (土日祝日は有料)
公式サイト
https://www.town.oiso.kanagawa.jp/oisomuseum/index.html
*最新情報を公式サイトでご確認のうえおでかけくださいませ
吉田茂邸内、地区内には食事の提供場所などは見当たりませんでしたが、休憩所がありましたよ。
吉田茂関連の本や映画でプチトリップを2倍楽しむ
吉田茂は戦前は外交官として活躍し、終戦直後の約7年間にわたって総理大臣を務め、再建と独立に尽力したことで知られています。
吉田茂の生涯や彼の政策を知ることは、戦後日本がどのように始まり、どのような道を歩んできたのかを理解するのに役立ちます。
著書や関連書籍、関連映画などがたくさんあるので、興味のあるものからチェックしてみると、プチトリップがさらに味わい深いものになるでしょう。
いくつかご紹介させていただきますね。
吉田茂著書&関連書籍
「回想十年 新書版」
吉田 茂 (著)
毎日ワンズ (2022/8/29)
「大磯随想・世界と日本」 (中公文庫)
吉田茂 (著)
「父のこと」 (中公文庫)
吉田 健一 (著)
吉田茂関連の映画
「小説 吉田学校」
「日本独立」
「負けて、勝つ」
駅前の大磯町観光協会で周遊マップなどがもらえる
大磯町観光協会の案内所が大磯駅のすぐ近くにあります。
大磯駅を降りたら散歩の前に、大磯町観光協会の案内所に立ち寄って、
「大磯観光周遊マップ」をもらいました。
大磯駅を背にして、左側を見ると
「Oiso Beach」のアーチが見えます。

そこに観光案内所があります。

見どころやまわり方など、
とても親切に教えていただきました。

大磯の観光情報は、大磯町観光協会のWebサイト(https://www.oiso-kankou.or.jp/)にも詳しく紹介されています。
地図やパンフレットのダウンロードもできます。
【大磯町観光協会・駅前観光案内所】
営業時間 09:00-17:00
※休業日12月29日~1月3日
最新情報はサイトよりご確認のうえお出かけください。
大磯駅前の「地場屋ほっこり」
大磯に行くと必ず立ち寄るのが、駅真正面の「地場屋ほっこり」と併設イートイン「ほっこり桜カフェ」です。
行きは時間によっては腹ごしらえしたり、おやつや軽食を購入できます。
帰りには野菜やパンやスイーツ、食品、お惣菜などの湘南土産を購入しています。
「地場屋ほっこり」は湘南の食材にこだわったセレクトショップ
「地場屋ほっこり」(https://www.hokkori-shonan.com/)は大磯駅の真ん前にあります。
湘南産の新鮮で健康的な野菜や果物、パン、手作りのお惣菜、マクロビ食品、日本全国から集められた逸品などが所せましと並んでいます。
健康的な食材がお好きな方にはぴったりのお店です。
駅前と言う便利な立地なので、帰る前に立ち寄り、湘南産の野菜や、パン、スイーツなどを購入するのが楽しいです。
旧吉田茂邸、旧三井別邸地区、大磯城山方面に向かう場合は、飲食店やお店が少ないです。
駅前の「ほっこり」かコンビニなどで、おやつや飲み物、時間帯によってはランチなどを購入しておくと安心ですね。

「地場屋ほっこり」
https://www.hokkori-shonan.com/
住所:神奈川県中郡大磯町大磯1009
●定休日:水曜日
●営業時間
平日・土曜 10:00~20:00
日曜・祝日 10:00~18:00
*最新情報をご確認のうえおでかけくださいませ
「地場屋ほっこり」併設イートイン「ほっこり桜カフェ」
真正面に大磯の木造駅舎を見ながら、木のぬくもりのあるカウンター席で食事ができ、
「地場屋ほっこり+ONE」で購入してイートインもできます。
地産地消にこだわった体に優しいお店です。
フードメニューは「自家製焼きカレー」「トーストセット」などがあります。
「地場屋ほっこり」でデリやパン、ドリンクなどを購入して、「イートインさせてください」とお店の人に伝えれば、飲食することもできます。
私は、大好きな「自家製焼きカレー」をいただいてから、ショップで購入したプリンなどのスィーツをイートインさせてもらいました。

私が行った日は女性の一人客も多かったです。お店の方も親切なので、気を遣わずにゆっくりできましたよ!
「ほっこり桜カフェ」
https://www.hokkori-shonan.com/cafe/
定休日:月・火・水
●営業時間
11:00~18:00(ラストオーダー17:30)
*営業日、メニューなどは最新情報をご確認のうえおでかけくださいませ
まとめ
今回の記事では、シニア女子におすすめ!私が実際に歩いてみた「湘南大磯てくてく散歩」をご紹介しました。
大磯には、大磯ロングビーチ、大磯港エリア、旧三井別邸地区など、他にも見どころがたくさんあります。
ぜひ、また遊びに行きたいと思っています。
普段とちょっと違うところに足を伸ばすてくてく散歩は、健康に良いだけでなく、脳への刺激もある。近場ならリーズナブルな予算で行けますから、シニアが健幸寿命を延ばすには一石二鳥、良い事づくめですね!
これからもてくてくお散歩を楽しみたいと思っています。
資料参考文献
「毎日新聞」(2025年5月16日)地域発芸術散歩
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