【シニア女子におススメ!お出かけスポット】河井寬次郎記念館(京都)

こんにちは。シニア女子、Umekoです。
出版関係で30年以上、企画編集者として働いてきました。
60歳でブログをスタート。
好きなことをしながら自由に生きる方法を探索中の、シニアネクストです。
今日は、シニア女子の皆さんにおススメしたい
お出かけスポット、河井寛次郎記念館(京都)http://www.kanjiro.jp/をご紹介します。
河井寛次郎記念館はこのような方にお勧めしたいです。
柳宗悦などの民藝がお好きな人
風情ある京都の古い木造家屋がお好きな方
静かな旅時間をゆるりと過ごしたい人
それでは早速、ご紹介してまいりましょう。
心がやすらぎ豊かになる「河井寛次郎記念館」
だいぶ前のことです。
京都で新幹線に乗るまでのちょっとした時間に、
偶然出合った河井寛次郎記念館。
河井寛次郎記念館(公式ウェブサイト)
http://www.kanjiro.jp/
河井寛次郎さんは、大正から昭和にかけて京都を拠点に活躍した著名な陶芸家です。
柳宗悦などともに民藝運動を推進したことでも有名です。
河井寛次郎(1890-1996)
明治23(1890)年8月24日島根県安来に生まれる。
松江中学校卒業ののち、東京高等工業学校窯業科に入学。
大正3(1914)年、京都陶磁器試験所に入所。
大正9(1920)年、現在の記念館の地、五条坂に住居と窯を持ち独立。
つねと結婚。大正13年には娘・須也子をもうける。
大正10(1921)年、「第一回創作陶磁展」を開催、以降生涯にわたり、作品を発表。
作風は大きく、三期に分けられる。中国古陶磁を範とした初期、「用の美」の中期、「造形」の後期。
昭和12(1937)年に、自らの設計により自宅を建築(現在の記念館)。
昭和41(1966)年11月18日、76歳で亡くなる。
出典:河井寛次郎記念館(公式ウェブサイト)
生前の寛次郎さんの仕事場兼住居だったという、
町屋ふうの静かな佇まいに惹き込まれました。
記念館の中に入ると、
そこは寛次郎さんワールド!
入館チケットはザラザラした素朴な手触りの高級な紙に、版画のような印刷が施されています。

寛次郎さんが子どものように毎日ワクワクしながら、
陶磁器をこしらえたり、
木彫りを作ったり。
喜びと感動で過ごしていた日々が、
ビシビシ伝わってきます。
この記念館は、寛次郎さんが作品を実際に創作した
仕事場兼住まいだったそうです。
日本各地の民家を参考にしながら、
独自の構想のもとに設計して、
昭和12(1937)年に建築されたものだそうです。
当時の暮らしがそのまま感じられるような
空間の随所に、作品が展示されています。
登り窯も見ることができました。
中に干し柿や飴などの鉱物を入れていたという
こま犬も展示されていて、
寛次郎さんの存在を感じることができます。
記念館パンフレットの冒頭には、次のように書かれています。
私達は誰でも美しいもの、素晴らしいものに
めぐりあえたとき感動し、
心豊かになるものですが、
翻ってそんな感動、そんな思いが出来る
素晴らしい自分自身には
案外気が付かないものです。
出典:「河井寛次郎記念館・館内案内パンフレット」

ゆっくりとした時間を感じながら滞在していたら、
心がとても穏やかになっていくのがわかります。
同時に、エネルギーをもらえた気がしました。
感動は日常のなかにたくさんある。
それを疎かにしていないか?
そう問われているような気がしました。
丁寧に生きないと、自分の命に失礼だと思えました。
寛治郎、60歳から晩年までの新しい活動
館内には作陶をはじめ、木彫りの作品なども展示されています。
寛治郎さんは60~70歳にかけての晩年となる10年間、
陶器と並行して木彫り作品に取り組んだそうです。
59歳のとき「今までの仕事を発展させさらに自由な異なった角度からの造形に取り組みたいとの願望強く、作風不定形の世界に入る」(河井寛次郎記念館パンフレット)
64歳のときに制作されたという
手をモチーフにした「木彫像」が陳列されていました。
作品のエネルギーにくぎ付けになりました!
寛治郎さんにとって、大切な手。
晩年まで創作意欲を燃やし続けた寛次郎さんの精神が伝わってきます。
過去に生きるのではなく、まっさらな心で今を生きる!
時空を超えて、エネルギーをたくさんいただきました。
河井寛次郎さんの言葉をまとめた本『いのちの窓』
寛治郎さんの言葉や文章も展示されています。
作品同様、まっすぐに心の芯まで届く静かで強い言葉。
直接語り掛けていただいているように感じます。
熱く励ましていただいているように思えたんです。
記念館で河井寛次郎さんの言葉を一冊にまとめた本を
購入することができました。
『いのちの窓』河井寛次郎・著

紙の手触り、
一つひとつの文字、
寛次郎さんワールドを感じる本です。
理想の追求には厳しかったであろう寛次郎さん。
その言葉はピカピカに磨き抜かれた抜身の刀のようです。
高みをめざしている人の言葉は、
なんて清々しいのだろう。
スッと心に入ってきます。
何もないーー見ればある
見つくせぬものゝ中に居る
見つくせず
すべてのものは 自分の表現
新しい自分が見たいのだ
ーー仕事する
昨日の自分には皆用がない。
繰り返しなんかには用がない。
いくら繰り返しをやって居ると思っても、
其の繰り返しの中にいつもくり返さない自分を
見ようとして居るのだ。(略)
喜びはすぐそこにあるよ、
誰のそばにもあるよ。
それがこの世の法則だよ。
見つからないとしたら、
目をつむっているのでは?
せっかく生まれてきたのだから、
日々を感動し尽くしてごらん!
こんなふうに、
寛次郎さんが厳しく優しく
語りかけてくれるように感じます。
「河井寛次郎記念館」案内
河井寛次郎記念館は京都国立博物館の近く、東五条にあります。
河井寛次郎記念館の公式サイト
http://www.kanjiro.jp/
開館時間 | 10:00~17:00(入館受付 16:30まで) |
休 館 | 月曜日(祝日は開館、翌日休館) 夏期休館、冬期休館あり |
入館料 | 大人 900円 高・大学生 500円 小・中学生 300円 |
住 所 | 京都市東山区五条坂鐘鋳町569 *駐車場:なし |
<アクセス>
・電車
京阪電車「清水五条」駅より徒歩10分
・バス
【京都駅より】
市バス206番系統 「馬町」下車 徒歩1分
洛バス100号「五条坂」下車 徒歩4分
【四条河原町より】
市バス207番系統 「馬町」下車 徒歩1分
*河井寛次郎記念館の公式サイトhttp://www.kanjiro.jp/で最新情報をご確認のうえ、お出かけくださいませ。
今回の記事が、少しでも皆さまのお役に立てばうれしいです。
それではまた、お目にかかりましょう。
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