【写真副業】ストックフォトで稼ぐには?|おすすめサイト2選-写真AC・PIXTA
こんにちは、Umekoです。
出版関係で30年以上、企画編集者をしてきました。
60歳でブログをスタート、複業にもチャレンジ中です。
アラウンド定年世代の方たちには、培ってきた経験、スキル、得意、趣味などがありますよね!
仕事でもプライベートでも、貴重な積み重ねがたくさんあるはずです。
趣味がプロ級という方も、珍しくありません。
なかでも、カメラ好き、写真好きの方は多いですよね。
私の周りにも、一眼レフユーザーがいます。
写真を見せてくれるときは、いつも楽しそうです。
楽しそうな人を見ると自分もうれしくなり、エネルギーをわけてもらえます。
自分の得意や趣味でお金を稼ぐ方法は、いろいろあります。
写真を手売りすることは難しくても、ストックフォト(Stock Photo)を使えば稼げる可能性があります。
今回の記事は、次のようにお考えの方のお役に立つと思います。
自分が撮った写真で報酬を得たい
初心者でも投稿しやすい「ストックフォト」を知りたい
「稼ぎやすい写真」のポイントを知りたい
「ストックフォト」を使って報酬を得る方法
初心者でも使いやすい「2つのおすすめサイト」特色・投稿・販売手順
今回の記事では、「ストックフォトで稼ぐ方法」と「2つのおすすめストックフォト」写真ACとPIXTAを紹介します。
ストックフォトにはそれぞれ特色があります。特色に応じて、ダウンロードされやすい写真も変わってきます。それらをご理解されると、ご自分にあったストックフォトを選びやすくなるでしょう。
今回の記事が、皆さまのお役に立てば幸いです。
ストックフォトとは?
ストックフォトとは、写真を利用者に提供するサービスのこと
まず最初に、「ストックフォトとは何か」を、あらためてご説明しましょう。
ストックフォトとは、写真素材のことです。
写真素材をストックして、利用者に提供するサービスのこともいいます。
写真を欲しい人がオンライン上で検索して、ダウンロードしたらすぐに使うことができるので、大変に便利です。
プロに限らずアマチュアの投稿も多く、幅広い撮影者の写真が膨大にストックされているのも特徴です。
カメラマンを手配して撮影するよりも、時間も経費も格段に少なくてすみますから、新聞社や出版社、テレビ局など、多くのメディアで利用されています。
ブログやサイトなどのメディアを運営していると、写真画像が必要になってきます。キャッチ画像、記事中画像などでも多数、使われています。
広告やビジネスシーン、ウェブサイト、個人の年賀状に至るまで、多くの人たちに活用されています。
質のよい写真には、さまざまな需要があるのです。
ストックフォトで報酬が得られる仕組みとは?
次に、「ストックフォトで稼げる仕組み」をご説明します。
ストックフォトでは、クリエイターが投稿した写真がダウンロードされたら、そのたびに一定割合が報酬として受け取れる仕組みになっています。
サービスや条件などによって、料率は異なっています。
サイトによって、写真のダウンロードが「無料」「有料」という違いもあります。
審査内容や報酬料率なども、それぞれ異なっています。
ストックフォトで副業するメリットは多い
ストックフォトへの写真投稿では、さまざまなメリットが得られるでしょう。
- 「収益」が得られる
- 「継続的な収益」が見込める
- 「写真が使われる喜び」が得られる
この3つのメリットについて、順にご説明しましょう。
メリット 「収益」が得られる
いちばん大きなメリットは、写真が売れるたびに報酬が得られることです。
好きなことが報酬につながれば、うれしいですよね。
趣味の活動予算や旅行費用などに充てることもできるでしょう。
メリット 「継続的な収益」が見込める
ストックフォトは、長期にわたり継続的に報酬を得られるストック型のスタイルです。
一度、写真をアップロードすれば、24時間稼働です。
しかも、世界中からアクセスが可能です。
夜中でも、誰かがダウンロードしてくれるかもしれません。
自分が寝ている間にも、チャリンチャリンと収益があがる可能性があるのです。
何度もダウンロードされれば、そのたびに報酬が入るのですから夢がありますよね。
メリット 「写真が使われる喜び」が得られる
自分の写真がダウンロードされると、人から必要とされる充実感や喜びも得られるでしょう。
「テレビで自分の写真が使われていてうれしかった」
「CMで自分の写真が使われていてうれしかった」
このような写真投稿者もたくさんいます。
ダウンロード数がわかりますから、モチベーションにもつながるはずです。
写真撮影の腕も、ぐんぐんあがるかもしれませんね。
このように、ストックフォトにはメリットがたくさんあります。
とはいえ、いきなりドカンと稼ぐのは難しいかもしれません。
けれど実際に、ボチボチ稼いでいる人も、もっと大きく稼いでいる人もいます。
ストックフォトへの写真投稿は無料で始められるので、写真好きの方にはおすすめの副業といえます。
コツコツ投稿しながら、報酬アップを目指しましょう。
おすすめストックフォト2選|写真AC、PIXTA
写真AC、PIXTA(ピクスタ)|おすすめする「2つの理由」
2つのおすすめストックフォトは、写真ACとPIXTA(ピクスタ)です。
写真AC公式サイト
PIXTA公式サイト
この2つのストックフォトをおすすめする理由は2点あります。
- 日本企業なので安心できる
- 「ダウンロードされやすい写真AC」「報酬単価が高めのPIXTA」という違いがある
順番にご説明しましょう。
おすすめ理由 日本企業なので安心できる
ストックフォトに写真を投稿して報酬を得るためには、登録、投稿、規約や報酬の受け取り方など、さまざまな情報を読んで自分で設定しなければなりません。
外資系ストックフォトは、写真をダウンロードするだけであれば、特に不安はありませんが、細かな説明が英語で表示されていることがあります。
写真ACとPIXTA(ピクスタ)は日本企業ですから、日本語対応なので安心です。
おすすめ理由 「ダウンロードされやすい写真AC」「報酬単価が高めのPIXTA」という違いがある
写真ACは素材のダウンロードが無料、PIXTAは有料です。
- 写真ACは、報酬単価が安いけれどダウンロードされやすい
- PIXTAは、ダウンロードされにくいけれど報酬単価が高め
ダウンロードが有料ということは、それなりの品質が求められるということでもあります。
それぞれにメリットがありますので、自分にあったストックフォトで始めるのがよいでしょう。
それでは、写真ACとPIXTAに写真を投稿する手順をご紹介しましょう。
写真ACに写真を投稿する手順
写真ACは、写真のフリー素材サイトです。
総会員数は1,200万人以上、素材点数は約817万点以上というビックサイトです。(2024年4月時点)
プロ、アマ問わず、誰でもデジタル素材を売買できます。
写真AC公式サイト
運営会社は大阪に本社を置くACワークスで、2011年に設立されました。
ACワークスは写真ACだけでなく、イラストAC、動画AC、シルエットACなど、デザインにかかわる複数のサイトを運営しています。
写真のダウンロード | 無料 |
本社所在地 | 大阪市・西区 |
写真ACの特色
写真ACには、次のような特色があります。
- 特色 ダウンロードが無料なので、ダウンロードされやすい
- 特色 プレミアム会員はダウンロードし放題で、ダウンロードされやすい
- 特色 ランキング、コメント、ファン登録がモチベーションにつながる
3つの特色を順番に見ていきましょう。
特色 ダウンロードが無料なので、ダウンロードされやすい
写真ACは無料で写真がダウンロードできるサイトです。
ですから、ダウンロードされやすくなっています。
特色 プレミアム会員はダウンロードし放題で、ダウンロードされやすい
写真ACには「無料会員」と「プレミアム会員」(有料)という2つの会員区分があります。
「無料会員」は1日のダウンロード枚数に制限がありますが、「プレミアム会員」(有料会員)になれば制限がありません。「プレミアム会員」は素材をまとめてダウンロードできますので、さらに多くの枚数がダウンロードされやすくなります。
特色 ランキング、コメント、ファン登録がモチベーションにつながる
写真ACには、ユーザーが写真にコメントを入れたり、ファン登録できる機能があります。
公開している写真に「ナイス」がもらえたり、ファンが増えていくのは、写真投稿の励みになることでしょう。
また、ポイント換金ランキング、ダウンロードランキング、アクセスランキングなど、さまざまなランキングがサイトで発表されているので、自身の目標の指標にすることができます。
これらは、写真投稿のモチベーションにつながるでしょう。
写真ACで得られる報酬
写真ACでは写真が1回ダウンロードされるたびに3.25pt(3.25円)、人物写真なら11pt(11円)の報酬がたまります。海外は1ダウンロードで2ptとなります。
写真クリエイターの場合、以下が加算されます。
・新規クリエイター会員登録時に20ポイント
・本人確認書類が初めて確認されたときに40ポイント
・サイトにアップロードした写真が初めて公開されたときに60ポイント
また、次のような加算ポイントもありますよ!
・公開写真が初めて80点に達した時に30ポイント
・150点に達した時に70ポイント
小さいポイントではありますが、投稿するだけでもらえるのはうれしいですね!
PTを報酬として受け取るには、換金申請をおこないます。
不正ダウンロードの有無などの審査が完了したら、指定口座に振り込まれます。
写真ACに写真を投稿する手順
写真ACに写真を投稿するには、以下のステップでおこないます。
まず「クリエイター会員登録」が必要です。
登録は無料です。
運転免許証、パスポートなどの本人確認証明書が必要です。
写真AC「クリエイター会員登録」ページ
登録したメールアドレスとパスワードで「ログイン」します。
「ログイン」するときは、「クリエイター」を選択します。
マイページから「写真を投稿する」をクリックして、投稿する写真を選択します。
「確認事項」をよく読んで、「利用規約」も確認したら「同意ボックス」にチェックを入れます。
「投稿する」を押せば完了です。
アップロードが完了すると、「詳細入力」画面が表示されます。
写真の「タイトル」と「タグ」を入れます。
タグはダウンロードユーザーが写真を探しやすくするためのものなので、検索しやすいものを入れましょう。AIがいくつか提案してくれます。
記入したらカテゴリを選択して、「保存」を押せば投稿作業は終了です。
投稿が完了したら、写真公開のための「審査」がおこなわれます。
作品のできばえではなく、ピンボケ、手ブレなどの技術面、不要な映り込み、画質、タグやタイトルなど、ダウンロード素材に適しているかどうかが判断されます。
審査に通れば公開となります。
PIXTAに写真を投稿する手順
PIXTAは写真、イラスト、動画、音楽素材のオンラインマーケットプレイスです。
素材点数は8,220万点以上という巨大サイトです(2023年3月閲覧/PIXTA公式サイト)。
プロ、アマ問わず、誰でもデジタル素材を売買できます。
PIXTA公式サイト
写真のダウンロード | 有料 |
本社所在地 | 東京・渋谷 |
PIXTAの特色
PIXTAには、次のような特色があります。
- 特色 日本人の写真が多い
- 特色 審査基準を通過した品質の高い写真が掲載される
- 特色 販売実績が増えるほどコミッション率が上がる
3つの特色を順番に見ていきましょう。
特色 日本人の写真が多い
「日本人の写真が欲しい」と思ったらまず「PIXTA」というくらい、ほかのフォトストックに比べて、日本人の写真素材が圧倒的に多いことが大きな特色のひとつです。
幅広い年齢層の日本人の写真が膨大にストックされていて、男女別、年齢別、ポーズ、表情など様々な条件で検索し、目的にあった写真を探すことができます。
書籍編集者時代に、「日本人の写真が欲しい」と思ったら「まずPIXTA」というのが感覚でした。
一度ダウンロードした写真は利用規約内であれば何度でも使えるので、書籍の帯や本文などにも、いろいろと使わせてもらいました。書店用ポップやチラシ、ポスターなどの販促物にも、目いっぱい使わせてもらうようにしていました。
特色 審査基準を通過した品質の高い写真が掲載される
PIXTAの写真は有料ダウンロードです。
無料ダウンロードサイトと比べて高品質な写真が求められるでしょう。
一定の基準を通らないと、写真が公開になりません。
審査がおこなわれてから販売となります。
特色 販売実績が増えるほどコミッション率が上がる
PIXTAには「クリエイターランク」があり、過去1年間の販売実績に基づいて、ランク1~6までわかれています。
必要な販売実績を満たすとランクがアップ、コミッション率も上がる仕組みです。
写真投稿者はコミッション率を上げていくことができます。
また、「専属クリエイター」という写真素材をPIXTAのみで販売する制度があります。
専属クリエイターになると、コミッション率アップなどの特典が受けられます。
PIXTAで得られる報酬
写真がダウンロードされると、決められた料率がクレジットとして支払われます。
報酬割合は、購入形態などによって異なります。
またクリエイターのランクによっても異なるのが特色として挙げられます。
販売料率はPIXTAの[素材販売完全ガイド](https://pixta.jp/how_to_sell)で公開されています。
獲得したクレジットは現金に交換してから、指定の口座に振り込んでもらうことができます。
PIXTAに写真を投稿する手順
PIXTAに写真を投稿するには、以下のステップでおこないます。
まず「クリエイター会員登録」が必要です。
登録は無料です。
運転免許証、パスポートなどの本人確認証明書が必要です。
トップ画面から行うことができます。
会員登録が完了したら、「入門講座」と「入門テスト」を受けます。
- 入門講座 :著作権、肖像権や素材の要件について学べる。
- 入門テスト:入門講座の理解度を確認できる。
著作権、肖像権、素材の要件などは、写真素材をフォトストックで販売するために必要な知識です。
しっかり学んでから写真をアップロードしましょう。
自分が撮影した写真をアップロードします。
それから、アップロードした写真が販売用として適切かどうか等の審査がおこなわれます。
審査に通れば、販売開始となります。
「ストックフォトで稼ぎやすい写真」とは?
ストックフォトでは、いくら素晴らしい写真であっても、使う人の目的に合わなければダウンロードしてもらえません。
ですから、自分が気に入った写真よりも、世の中のニーズに合わせた写真を投稿するほうが収益につながるのです。
- どんな媒体で使うのか?
- 誰が使うのか?
- どんな目的で使うのか?
ユーザーは何かで使おうと思って、写真を探しています。
そのニーズをイメージして、「伝えたいことを引き立てる写真」を投稿するといいでしょう。
ニーズのある写真を投稿する
ユーザーのニーズを考える要素はいろいろあります。
どんな媒体で使われるのかを考える
写真をダウンロードした人がどのような媒体で使うのか、考えてみましょう。
どのような媒体があるのか、参考までに挙げてみます。
・テレビ、新聞、雑誌などのメディア
・企業の広告宣伝物
・官公庁の広報物
・ウェブサイトやバナー広告
・ブログのアイキャッチや記事中写真
・学習塾などの宣伝材料や教材
・ビジネスでの企画書やプレゼンテーション資料
・法人や個人の年賀状、など
ユーザーが「どういう媒体で、どのように使いたいのか?」を分析すると、写真のイメージが具体的になってきます。
誰が使うのかを考える
写真を選んでダウンロードするのは、実際にコンテンツを作成する人になるでしょう。
単行本や雑誌などのメディアであれば、編集担当者。
ウェブサイトや販促物、バナー広告に使う写真であれば、デザイナーなどです。
ビジネスパーソンが企画書やプレゼンテーション資料、社内資料用の写真を検索することも想定できます。
そのとき、20代の人が欲しい写真と、50代の人が欲しい写真では異なってくるかもしれませんね。
年賀状用の写真も、20代、30代と、50代、60代が選ぶ写真には好みに違いがあると思います。
これらは例に過ぎませんが、ダウンロードする人は誰かを分析してみると、写真の具体的なイメージが固まるのではないかと思います。
使用目的を考える
企業や商売では、年間を通じた販促活動があります。
季節ごとの販促活動に使える写真には、ニーズが見込めるでしょう。
どのような季節イベントがあるのか、参考までに挙げてみます。
お正月、成人式、節分、バレンタインデー、ホワイトデー、卒業式、入社式、歓送迎会、こどもの日、母の日、父の日、七夕、夏休み、敬老の日、スポーツシーズン、読書の秋、ハロウィン、秋祭り、忘年会、クリスマス、大晦日……
花見シーズンに向けた桜満開の写真、母の日に向けたカーネーションの写真など、季節イベントの使いやすい写真は、アイデア次第でいろいろと考えられます。
業界ごとでも、シーズンごとに写真の売れ筋があります。
マンション不動産業界向け、美容エステ業界向け、飲食店向け、学習塾向け、お稽古教室向け、旅行業界向けなど
2~3カ月前から販促準備をする場合が多いですから、先取りしてニーズにマッチした写真を登録すると売れやすくなるでしょう。
また、富裕層向け、ワーキングママ向け、定年退職世代向け、シニア女性向け、シニア男性向け、高齢者向けなど、ターゲット別の写真にもニーズが見込めるでしょう。
ユーザーが使いやすい写真を投稿する
ユーザーが「使いやすい写真」は、ダウンロードされるポイントです。
例えばブログのアイキャッチ写真であれば、「テキストを入れやすいスペースがある」などが、ダウンロードされすいポイントになるでしょう。
稼げる写真を投稿するために役立つのが、各サイトで発表されている人気ランキングです。
売れ筋写真のランキングが発表されていますので、参考にすることができます。
写真ACでは、公式サイトのトップページ下部に「ランキング」が表示されています。
PIXTAでも、「コンテンツ・クリエイター販売ランキング」、「ジャンル別クリエイターランキング」、「新規販売コンテンツ年間ランキング」などが発表されています。
売れ筋写真を参考に、ユーザーが「使いやすい写真」を投稿してみてください。
「投稿する際に注意しておきたいこと」とは?
ストックフォトに写真を投稿する際には、「注意しておきたいこと」がいくつかあります。
「著作権」の侵害に注意する
「著作権」とは、一言でいうと「自分の著作物が他人に勝手に利用されない権利」(『新明解国語辞典』)ということになります。
自分の考えや気持ちを作品として表現したものを「著作物」、著作物を創作した人を「著作者」、著作者に対して法律によって与えられる権利のことを「著作権」と言います。
「みんなのための著作権教室」(著作権情報センター)http://kids.cric.or.jp/index.html
著作権制度は、著作者の努力に報いることで、文化が発展することを目的としています。
写真も著作権法第十条八項で例示されているとおり、著作物として定められています。
著作権は大きく「著作者人格権」と「著作権(著作財産権)」に分けられ、それぞれさまざまな権利があります。
「著作人格権」は著作物を著作者の意思に反して、他人によって改変されないことを保障したものだ。(中略)
もうひとつは「著作財産権」で、これは著作者が財産としての著作物を管理する権利を保障したものだ。
『Editor’s Handobook 編集者・ライターのための 必修基礎知識』(編集の学校/文章の学校[監修]、雷鳴社)
「著作権」というとき、お金がからむ「著作財産権」を指すことも多いのです。
著作権の侵害は法律で罰せられる犯罪行為です。ストックフォトに写真を投稿するときは、著作権を侵害しないための注意が必要です。
自分で撮影していない写真、他人の写真を投稿することも著作権侵害となります。
誤って販売してしまった場合でも、トラブルに発展する可能性も考えられます。
ストックフォトに写真を投稿する場合は、意図しないトラブルを引き起こさないために、著作権を十分に理解して、クリアな状態の写真をアップロードするようにしましょう。
誰もがクリエイターになれるSNS時代に知っておきたい著作権について、気鋭のYouTuber弁護士の著者がわかりやすく教えてくれる本が『SNS別 最新著作権入門』(井上拓著/誠文堂新光社)です。
著作権法の基本はもちろん、肖像権やプライバシー権、商標権、著作権フリー素材の使い方など、知っておくべき基礎知識がコンパクトに掲載されていますのでおススメです。
写真の著作権についてより詳しく知りたい場合は、日本写真家協会の編著本が出版されています。ご参考にされてみてください。
「肖像権」の侵害に注意する
「肖像権」とは、一言でいうと「自分の顔や姿を無断で撮影されたり絵にかかれたり公表されることを拒否出来る権利」(『新明解国語辞典』)ということになります。人格面と財産権の側面があります。
個人が特定できる写真を投稿するときは、モデルとの肖像権使用許諾同意書(モデルリリース)が必要になります。
被写体が親しい人や家族であっても、たとえ自分の子どもであっても、モデルリリースは必要です。
写真に複数の被写体が映り込んでいる場合にも、人数分のモデルリリースが必要になります。
個人が特定できない写真で特徴的な要素が入っていないようであれば、モデルリリースはいりません。
手だけ足だけなどのパーツ写真にも、ニーズがあります。
各ストックフォトのサイトでは、著作権、肖像権などについて説明がありますから、よく読んで理解するようにしましょう。
日本写真家協会のウェブサイト(https://www.jps.gr.jp/rights-2/)では写真著作権と肖像権についての解説が公開されています。ぜひ参考にされてみてください。
「利用規約」をよく確認する
ストックフォトに写真を投稿する際には、「利用規約」をよく確認するようにしましょう。
サイトの利用方法、サービス内容、禁止事項、規約違反、販売形態、コンテンツの支払い、投稿する写真の著作権、免責事項などについて詳細に記載があるかと思います。
著作権、肖像権だけでなく商標権やパブリシティ権なども理解して、侵害しない注意が必要です。
商標権とは
商標権とは、商品又はサービスについて使用する商標に対して与えられる独占排他権で、その効力は同一の商標・指定商品等だけでなく、類似する範囲にも及びます。
日本弁理士会 https://www.jpaa.or.jp/
商標として保護されるのは、文字、図形、記号の他、立体的形状や音等も含まれます。
パブリシティ権とは
著名人の肖像や氏名のもつ顧客吸引力から生じる経済的な利益・価値を排他的に支配する権利を「パブリシティ権」といい、 財産権に則した権利です。(中略)
日本音楽事業者協会 https://www.jame.or.jp/portrait_rights/about/
たとえば、芸能人の写真を無断で使用し制作した商品を販売すること、商品の広告に無断で肖像や氏名を使用すること、 無断で写真集を制作し販売することは、パブリシティ権の侵害となります。
利用規約には小さい字でたくさん書かれているため、読むのに一苦労されるかもしれません。しかし大切なことなので、しっかり読まれることをおすすめいたします。
まとめ
今回の記事では、「ストックフォトで稼ぐ方法」と「2つのおすすめストックフォト」を紹介しました。
写真ACとPIXTAには、それぞれの特色や違いがあります。
ご自分に合うやり方、組み合わせ方をしていただければと思います。
最後に、写真で稼ぐポイントをまとめておきます。
ニーズをとらえた写真を投稿する
投稿した写真の反応を見ながら改善する
リピートしてくれるファンをつくる
これらをコツコツ実践していきましょう。
「イラストAC」にイラスト素材を投稿して報酬を得る方法については、以下の記事で紹介しています。
こちらもぜひ、参考にしてみてくださいね。
今回の記事が、少しでも皆さまのお役に立てばうれしいです。
それではまた、お目にかかりましょう。
資料参考文献
『新明解国語辞典』(三省堂)
『Editor’s Handobook 編集者・ライターのための 必修基礎知識』(編集の学校/文章の学校[監修]、雷鳴社)
「著作権法」 e-Gov法令検索(デジタル庁)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048
「みんなのための著作権教室」(公益社団法人著作権情報センター)http://kids.cric.or.jp/index.html
日本写真家協会 https://www.jps.gr.jp/rights-2/
日本弁理士会 https://www.jpaa.or.jp/
日本音楽事業者協会 https://www.jame.or.jp/portrait_rights/about/
写真AC 公式サイト
PIXTA 公式サイト
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