【スマホ副業】[写真AC]にスマホから投稿して報酬を得るには?|定年世代の初心者にもわかりやすく解説!
こんにちは、Umekoです。
身近にできる副業のひとつに、ストックフォトへの投稿があります。
今やSNS時代、多くのシニア世代もFacebookやInstagramに写真を投稿したり、スマホで撮影した写真を楽しんだりしています。
・家庭菜園が趣味で、スマホで写真を撮りためている人
・ベランダで育てている花の写真をスマホで撮影している人
いろいろな方がいらっしゃいます。
・いい「カメラ」を持っていない自分にはムリなのでは?
・「PC操作」に自信がないので難しいような気がする
・写真を撮る「スキル」がない
「インターネットを用いて自分で撮った写真を投稿してみたい」と思いながらも、二の足を踏んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「写真AC」では、スマホからでも写真を投稿できますよ!
「写真AC」では、PCからだけではなくスマホからでも写真を投稿できます。
FacebookやInstagramに写真をアップするのと同じように、簡単にできちゃいますよ!
じつは私も「写真AC」のクリエイターとして活動を始めました!
自分のiPhoneで撮った写真をiPhoneから投稿しています。
「写真AC」に写真を投稿するというのは、とても「小さな副業」かもしれません。
しかし、日常に新しい刺激が生まれて楽しくなりました。
そこで今回の記事では、自分でもやってみた「定年世代の副業初心者がスマホから写真ACに投稿して報酬を得る方法」をみなさんに紹介したいと思います。
副業初心者が「写真AC」にスマホ投稿して得られるメリット
スマホから「写真AC」に投稿する方法
「写真AC」に投稿する前に知っておきたいルール
「写真AC」の会員登録や投稿に際して、費用はかかりません。
たとえカメラを持っていなくても、PC操作に自信がなくても大丈夫。
スマホ一台あれば、「写真AC」に自分で撮影した写真を投稿することができますよ!
それでは、まいりましょう。
スマホから「写真AC」に投稿する3つのメリット
「写真AC」に投稿することで、「3つのメリット」が得られると感じています。それは、
- 「報酬」が得られる
- 「喜び」が得られる
- 「デジタル経験」が得られる
ということです。
この「3つのメリット」のお話をする前に、まずは「写真AC」の特色からご紹介しましょう。
「写真AC」3つの特色
「写真AC」は、写真のフリー素材サイトです。
総会員数は1,200万人以上、素材点数は約817万点以上というビックサイトです(2024年4月時点)。
プロ、アマ問わず、誰でもデジタル素材を投稿できます。
【写真AC公式サイト】はこちらです。
運営会社は大阪に本社を置くACワークスで、2011年に設立されました。
ACワークスは「写真AC」だけでなく、「イラストAC」、「動画AC」、「シルエットAC」など、デザインにかかわる複数のサイトを運営しています。
「写真AC」は、素材投稿者にとって次のような特色があります。
特色 素材のダウンロードが無料なので、ダウンロードされやすい
特色 プレミアム会員は素材のダウンロードし放題なので、ダウンロードされやすい
特色 ランキング、コメント、ファン登録機能があるので、投稿のモチベーションにつながる
それでは、「3つの特色」を順番に見ていきましょう。
特色 素材のダウンロードが無料なので、ダウンロードされやすい
「写真AC」は無料で写真がダウンロードできるサイトです。
ですから、ダウンロードされやすくなっています。
特色 プレミアム会員はダウンロードし放題、さらにダウンロードされやすい
「写真AC」には「無料会員」と「プレミアム会員」(有料)という2つの会員区分があります。
「無料会員」は1日のダウンロード枚数に制限がありますが、「プレミアム会員」(有料会員)になれば制限がありません。
「プレミアム会員」は素材をまとめてダウンロードできる機能もありますので、さらに多くの枚数がダウンロードされやすくなります。
特色 ランキング、コメント、ファン登録がモチベーションにつながる
「写真AC」には、ユーザーが写真にコメントを入れたり、ファン登録できる機能があります。
公開している写真に「ナイス」がもらえたり、ファンが増えていくのは、写真投稿の励みになるでしょう。
また、ポイント換金ランキング、ダウンロードランキング、アクセスランキングなど、さまざまなランキングがサイトで発表されているので、自身の目標の指標にすることができます。
写真投稿のモチベーションにつながる仕組みが、いろいろと施されていますよ。
「写真AC」に投稿する3つのメリット
次に、「写真AC」に投稿する3つのメリットをお伝えします。
投稿メリット 「報酬」が得られる
第1の投稿メリットは、写真がダウンロードされるたびにわずかながらも報酬が得られることです。
「写真AC」では、クリエイターが投稿した写真がダウンロードされたら、そのたびに一定割合が報酬として受け取れる仕組みになっています。
写真が1回ダウンロードされるたびに3.25pt(3.25円)、人物写真なら11pt(11円)の報酬がたまります。海外は1ダウンロードで2ptとなります。
写真クリエイターの場合、以下が加算されます。
・新規クリエイター会員登録時に20ポイント
・本人確認書類が初めて確認されたときに40ポイント
・サイトにアップロードした写真が初めて公開されたときに60ポイント
また、次のような加算ポイントもありますよ!
・公開写真が初めて80点に達した時に30ポイント
・150点に達した時に70ポイント
小さいポイントではありますが、投稿するだけでもらえるのはうれしいですね!
ポイントを報酬として受け取るには、換金申請をおこないます。
不正ダウンロードの有無などの審査が完了したら、指定口座に振り込まれます。
ストックフォトのいいところは、一度、写真をアップロードすれば、24時間稼働だということです。
しかも、世界中からアクセス可能!
夜中に自分が寝ている間にも、チャリンチャリンと収益があがる可能性があるのです。
ちょっと、ワクワクしませんか?
何度もダウンロードされれば、そのたびにわずかながらも報酬が入るのですから夢がありますよね!
投稿メリット 「喜び」が得られる
第2のメリットは、「投稿する喜び」が得られることです。
「写真AC」に写真を投稿するというのはとても「小さな変化」かもしれません。
しかし私はやってみて、思っていた以上にワクワクが得られています。
「写真AC」は、ユーザーに使ってもらうことを目的としています。
ですから、日常に商売目線が生まれる感覚があります。
「ユーザーは、どんな写真が欲しいかな?」
「どんな写真なら、ニーズがあるかな?」
このように考えると「物を見る目」が複眼的になり、日常生活にいい刺激が入ります。
日常に新しい刺激が生まれるって、いいですね!
この感覚は、ブログを書くことにも役立つように思っています。
加えてメリットと感じるのは、「写真がダウンロードされる」ことイコール「誰かに必要とされている」感覚が得られるということです。
「あなたの写真を使いますよ」、この「承認感」がhappy感を自分に与えてくれます。
投稿メリット 「デジタル体験」が得られる
第3の投稿メリットは、「デジタル体験」が得られるということです。
シニア世代は、パソコンやインターネットがあたりまえにある時代に育ったデジタルネイティブ世代に比べて、デジタルに苦手意識のある人も多いでしょう。
「デジタルは面倒、アナログでいいよ」という人も少なくありません。
デジタル世代の若い人たちなら感覚的にチョチョイとできてしまうようなことも、小さい字で書かれた使用説明を読まないとわからない場合も多いです。
そうなるともう、「面倒くさいや!」となって投げ出したくなります。
じつは、私もそんな一人です。
しかし、デジタルが普及している現代社会では、デジタル技術に慣れていないと多くの機会を失いがちです。
デジタル知識のある人とない人とでは、今後ますます大きな差がついていくはずです。
そうであれば、少しでもデジタルに慣れて使いこなせるようになったほうがいいですよね。
スマホから「写真AC」に投稿することは、「デジタルに慣れる」一歩にもつながります。
スマホで写真を撮影する。写真の設定を理解する。写真を投稿するスキルを身につけていく。
こうしたステップをやってみることで、ほかのデジタル技術に接するハードルも下がることでしょう。
今までとはまったく違う価値観、新しい機会を得ることができるようになるはずです。
スマホから「写真AC」に投稿する方法
それでは、スマホから「写真AC」に写真を投稿していきましょう。
スマホから「写真AC」に投稿する手順
次の手順で行ないます。
「写真AC」に投稿するには、まず「クリエイター会員登録」が必要です。
「クリエイター会員登録」はスマホから登録することができます。
また、PCサイトで「クリエイター会員登録」した人は同じアカウントでスマホからもログインできます。
登録は無料です。
「写真AC」「クリエイター会員登録」ページ
PCサイトで「写真AC」に「クリエイター会員登録」する方法も同じですが、こちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
「写真AC」「クリエイター会員登録」する手順
「基本情報」を入力して「送信」する(仮登録)
まず、「写真AC」「クリエイター会員登録」ページにいきます。
画面下部の「写真ACクリエイターに登録する」「新規登録」をクリックします。すると、「入力画面」に遷移します。
*スマホ画面では登録画面が見えずらいという方もいらっしゃるようです。その場合、下の方にスクロールしてみてください。入力箇所が表示されるはずです。
「基本情報」を入力します。
- メールアドレス(必須)
- パスワード(必須)
- ニックネーム(必須)
- 氏名(必須)
- 生年月日(必須)
- 郵便番号(必須)(*ハイフン「‐」も入れます)
- 住所(必須)
- 電話番号(必須)(*ハイフン「‐」も入れます)
- 職業
*パスワードは、半角英数、ハイフン「‐」、「 _ 」(アンダーバー)のみの使用となります。
*入力がうまくいかないとき、郵便番号、電話番号が全角になっていたりハイフン「‐」が、全角ダーシ「ー」になっている可能性もあります。半角数字にしてみてください。
*ニックネームは登録後にも修正できます。
「基本情報」を入力して「利用規約を確認」したらチェックを入れます。
それから「送信」をクリックします。
これで「仮登録」は完了です。
「本登録」する
次に、「本登録」を行ないます。
登録したメールアドレスに「仮登録・本登録のお願い」というメールが届く
登録したアドレスに「本登録用のメール」が届きます。記載されたURLをクリックすれば本登録は完了です。
案内にあるステップどおりに一つひとつ行っていくだけで、写真投稿の準備までが整いますよ
「写真クリエイター会員本登録完了のお知らせ」というメールが届く
「ニックネーム情報の登録」を行ない「本人確認書類」を提出します。
「本人確認の審査」が完了すると、「本人確認完了」のメールが届く
私の場合はこのメールが届くまでに3日ほどかかりました。
スタッフの方が確認作業をしてくれていると思うので、気長に待ちましょう。
「本人確認が完了」したら、すぐに写真を投稿できます。
ちなみに、私は「クリエイター会員登録」は大きな字でやりたいのでPCでキーボードを使って行いました。
写真投稿は、Iphoneでポチポチやっています。
スマホから写真を投稿する手順は次のとおりです。
写真ACにスマホから「クリエイターログイン」します
マイページメニューの「写真を投稿する」から写真をアップロードします
「禁止事項」や「確認事項」をよく読んで、「利用規約」を確認したら「同意ボックス」にチェックを入れ「保存」ボタンを押下します。
「タイトル」や「タグ」などの写真情報を入力します
写真の「保存」ができたら、次に「タイトル」と「タグ」を入れ、「カテゴリー」を選びます。
「タイトル」には、どのような写真なのかが誰にでもすぐわかるようにつけましょう。
重要となるのは、「タグ設定」です。
「タグ(検索用ワード)」とは、写真素材の内容をユーザーに説明するキーワードです。
「タグ」はダウンロードユーザーが写真を探しやすくするためのものなので、検索しやすいものを入れましょう。AIがいくつか提案してくれますので、ご安心ください。
「カテゴリー」は選択式になっています。投稿写真にマッチしたものにチェックを入れます。
あとは「保存」を押せば投稿作業は終了です!
投稿が完了したら、写真公開のための「審査」が行われます。
作品のできばえではなく、ピンボケ、手ブレなどの技術面、不要な映り込み、画質、タグやタイトルなど、ダウンロード素材に適しているかどうかが判断されます。
審査に通れば、いよいよ「公開」です。
公開されたら、登録アドレスにメールで案内が届きます。
スマホから投稿する「写真のファイル形式」
「写真AC」対応ファイル形式は、次の2つです。
- JPEGデータ
- PSDデータ
PSDデータというのは、Adobe Photoshopで編集できるファイル形式のことです。
スマホで撮影した写真を投稿するときは、JPEGデータになると考えてよいでしょう。
「写真AC」に投稿できる「JPEGデータ」は以下です。
容 量:1枚20MBまで
サイズ:長辺640px以上
Iphoneから投稿するときは、容量やサイズは自分で調整せずにそのままの状態でアップロードしています。
アップロードした写真は、自動でS、М、Lの3サイズで公開されます。
Iphoneカメラの設定をしておく
私はIphoneを使用しています。ここではそのやり方でお話しさせていただきますので、皆さまの参考にしていただけたらと思います。
Iphoneカメラの保存形式を「JPEGデータ」に設定する
Iphoneの画像撮影フォーマットは、HEIF、JPEG、DNGとなっています(機種によってはHEIF、JPEG)。
- JPEG:互換性優先(誰でも見られる形式)
- HEIF HEVC:高効率(圧縮して保存データ量が少なくてすむ)
- DNG:Adobe社が開発したDigital Negativeを意味するファイル形式。画像編集ソフトを利用して作業できます。
写真ACに投稿するのはJPEG形式ですから、iPhoneで撮影した写真をJPEGで保存するように設定しておきましょう。
Iphoneの画像撮影フォーマットをJPEG形式に設定する方法
【設定】→【カメラ】→【フォーマット】から、【画像撮影フォーマット】で設定できます(JPEG形式を選択できます)。
写真情報に含まれる「位置情報」に注意する
撮影した写真には「Exif(エグジフ)情報」というものが付与されています。
ここには、写真の撮影日時やカメラの機種名、絞りやISO感度といったカメラの設定など、さまざまな情報が含まれています。
その情報のなかのひとつに「位置情報」があります。
位置情報サービス(GPS機能)がオンになっていると、「どこで」撮影したのかが見る人にわかってしまいます。
「写真AC」では投稿写真の「Exif情報」の削除していないということですので、含まれる情報はアップロードしたあともそのまま残ります。
たとえば位置情報サービスをオンにしたまま、自宅や自宅近くで写真撮影した場合、「自宅の場所」がわかってしまいますから注意が必要です。
そのようなときは、情報を削除してから投稿するか、位置情報をオフにして写真撮影することをおすすめします。
位置情報サービス(GPS機能)をオフにする方法
【設定】→【プライバシー】→【位置情報サービス】
ここで位置情報のオンとオフの選択ができます。
スマホで撮影した写真の情報を調整する方法
写真を開いて「i(情報を表示する)マーク」をタップ。
すると、「Exif情報」が表示されます。
ここで位置情報を付与したり削除したりできます。
Iphoneの設定でわからないことがあれば、購入店かアップルストアで教えてもらいましょう。
アップルストアでは、「Iphoneの使い方を学ぶための講座」なども開催されていますよ。この取り組みはあまり知られていないようですが、とてもおススメです。
アップルの公式サイト(https://www.apple.com/jp/today/)に無料セッションの情報が紹介されています。
また、アップルストアのアプリを入れている方は【セッション】をタップしてみてください。
近くのアップルストアやオンラインで開催される無料のセッションが紹介されていますよ。
私も先日、アップルストアで開催された「iPhoneで写真を撮ろう」というセッションに参加してきました。
Iphoneのカメラ機能の使い方や撮影のコツなどを楽しく学ぶことができました!
設定方法や使い方でわからないことがあれば、講師や店舗スタッフさんに聞けば教えてもらえます。
「写真AC」への投稿で注意すべきこととは?
「写真AC」に投稿する際には、「注意しておきたいこと」がいくつかあります。
「写真AC」の投稿ルールを理解する
「写真AC」には「投稿ルール」が定められています。
投稿してよい写真は「自分で撮影したもので、自身に著作権のある写真」です。
以下のような写真は投稿ができません。
特定できる人物が写っていて、被写体からの許可(モデルリリース)がないもの
商業施設内や私有物などの所有者または権利者からの許可(プロパティリリース)がない場所が写っているもの
商標登録されているものが写り込んでいる写真
既存のキャラクターの商品、コスプレ、キャラ弁などの第三者の創作物が写っているもの
わいせつな画像や公序良俗に反する画像
ボケていたり暗いなど、クオリティがストックフォトの水準に満たないもの、など
他者の作品を無断で投稿したり、第三者の著作権及び知的財産権を侵害する写真を投稿するのは絶対にNGです。
そのようなことがあった場合は、ダウンロードポイントの没収、該当素材の削除、さらにはアカウント削除などの厳しい対応がとられることになりますので注意が必要です。
また、アップロードする写真についての責任はアップロードする会員にあることが利用規約に示されています。
「投稿ルール」を守り、意図しないトラブルに巻き込まれることのないように十分に注意して、楽しく活動するようにしましょう。
「投稿ルール」にかかわる法律などについては、代表的なものをおさえておきましょう。
写真投稿では「著作権」侵害に注意する
知っているようで意外と理解されていないのが「著作権」です。
写真を投稿するうえでは、基礎的なことだけでもおさえておいた方が安心です。
写真は著作権法で、著作物として定められています。
「著作権」とは、一言でいうと「自分の著作物が他人に勝手に利用されない権利」(『新明解国語辞典』)ということになります。
著作権は大きく「著作者人格権」と「著作権(著作財産権)」に分けられ、それぞれさまざまな権利があります。
「著作権」というとき、お金がからむ「著作財産権」を指すことも多いのです。
著作権の侵害は法律で罰せられる犯罪行為です。
「写真AC」に写真を投稿するときは、著作権を侵害しないための注意が必要です。
繰り返しになりますが、投稿してよい写真は「自分で撮影したもので、自身に著作権のある写真」です。
自分で撮影していない写真、他人の写真を投稿することも著作権侵害となります。
誤って販売してしまった場合であっても、トラブルに発展する可能性も考えられます。
最近ではいわゆる「写り込み」について法整備も進んでいますが、例えば家の中にあるものや手近なものなどを撮影する場合、書籍やマンガ、絵画や写真、映像など、他人の著作物の写り込みなどにも注意しておいたほうが、意図しないトラブルに巻き込まれないために得策かと思われます。
著作権を理解して、クリアな状態の写真をアップロードするようにしましょう。
写真投稿では「肖像権」の侵害に注意する
「肖像権」とは?
「肖像権」とは、一言でいうと「自分の顔や姿を無断で撮影されたり絵にかかれたり公表されることを拒否出来る権利」(『新明解国語辞典』)ということになります。人格面と財産権の側面があります。
個人が特定できる写真を投稿するときは、モデルとの「肖像権使用許諾同意書(モデルリリース)」が必要になります。
被写体が親しい人や家族であっても、たとえ自分の子どもであっても、モデルリリースは必要です。
写真に複数の被写体が映り込んでいる場合にも、人数分のモデルリリースが必要になります。
風景写真に写り込んでしまった場合でも、個人が特定できるようであればモデルリリースが必要となります。
モデルリリースを取得していない個人が特定できる人を含む社員はアップロードできません。
「写真AC」に公開されている個人が特定できる人が含まれている写真で、肖像使用の同意が得られている作品には、ダウンロードページに「モデルリリース取得済」と表示されます。
「モデルリリース」はサイトからダウンロードできます。
個人が特定できない写真で特徴的な要素が入っていないようであれば、モデルリリースはいりません。
手だけ足だけなどのパーツ写真にも、ニーズがありますよ。
「パブリシティ権」とは?
肖像権はプライバシー権の一種とされていますが、「パブリシティ権」というものもあります。
(1)肖像権、パブリシティ権
「肖像権」は、自己の氏名や肖像をみだりに他人に公開されない権利で、プライバシー権の一種とされています。また、芸能人やプロのスポーツ選手等のように、著名人の氏名や肖像には一定の顧客誘引力があり、その価値に基づく権利のことを「パブリシティ権」と呼ばれています。
ただし、我が国では法律で「肖像権」や「パブリシティ権」を規定したものはなく、これらの権利は判例によって確立された権利です。なお、我が国では、パブリシティ権の内容・効果・範囲・期間等については、まだ明確にはなっていませんが、実務上、芸能プロダクションに所属する芸能人の多くは、芸能プロダクションが「パブリシティ権」を管理する場合が多いと思われます。
「令和4年度著作権テキスト」(文化庁)https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/93726501.html
著作権、肖像権だけでなくパブリシティ権も理解して、侵害しない注意が必要です。
「他者が権利を保有する被写体」を投稿する場合には自分で許可を取る
特定の建物や店舗・施設・アート作品・デザイン性のある商品・個人所有のペットなど第三者の著作物が写っている場合には、その被写体の権利所有者に撮影する許可と写真の使用を同意してもらう必要があります。
その許諾書のことを「プロパティリリース」といいます。
他者が権利を保有する被写体を投稿する場合は許可をとっておくことが「写真AC」では求められています。
許可が必要かどうかは撮影の前に慎重に判断して、許可が必要な場合には必ず事前に、被写体の所有者、管理者、権利保持者の人から許諾書にサインしてもらうようにしましょう。
「プロパティリリース」はサイトからダウンロードできます。
「写真AC」では、ダウンロードページに「プロパティリリース取得済」と表示されます。
許可なしに写真を投稿して権利保有者からのクレームが入ると、金銭的な問題に発展する可能性もありえます。
その場合、投稿者が問題を解決することと明示されています。
プロパティリリースについては、ACサイトのヘルプにも説明されているので(https://help.freebie-ac.jp/detail/81)、ぜひご参考にされてみてください。
写真投稿では「商標権」の侵害に注意する
「商標」とは、「商標とは、事業者が、自己(自社)の取り扱う商品・サービスを他人(他社)のものと区別するために使用するマーク(識別標識)」(「商標制度の概要」特許庁)です。
商品やサービスに付ける「マーク」や「ネーミング」は、企業のブランドイメージです。それらを財産として守るのが、「商標権」という知的財産権なんですね。
商標権とは
商標権とは、商品又はサービスについて使用する商標に対して与えられる独占排他権で、その効力は同一の商標・指定商品等だけでなく、類似する範囲にも及びます。
日本弁理士会
商標として保護されるのは、文字、図形、記号の他、立体的形状や音等も含まれます。
https://www.jpaa.or.jp/
ですから、商標登録されたイラストやキャラクター、ロゴなどがはいっているものは投稿できません。
投稿するときは、商標権を侵害しないように注意しましょう。
このように、コンテンツには著作権、肖像権、パブリシティ権、商標権など権利が複雑に絡まり合っています。
ACのサイトでも、著作権、肖像権、「プロパティリリース」などについて説明があります。ぜひ、参考にされてみてください。
私は長年、紙の本を編集してきました。
紙の本は印刷・製本・流通したら修正が困難です。
ですから特に、法律に関しての疑問が起きたらすぐ、会社の顧問弁護士の先生に相談して解決してから進行するように心がけていました。
しかし個人活動においては、弁護士の先生に細かな相談までするのはなかなか難しいですよね。条文をすべて読むのも膨大です。
そこで、参考になる本がありますのでご紹介しましょう。
著者は弁護士の川上大雅先生です。
著作権などについて、難しい法律の話をわかりやすく解説してくれています。
著作権の基本となる考え方から、イラスト、写真、デザイン、文章、ウェブ、動画などのコンテンツ制作で、よくあるトラブルの事例とそれを回避するためのノウハウが紹介されていますので、副業クリエイターの皆さまのご参考になるのではないかと思います。
ほかにも信頼できる書籍や情報はいろいろあります。インターネットでも調べることができます。関連する法律をざっくりとでも理解しておくと、禁止事項や注意すべき点についての理解がスムーズになるかと思います。
「利用規約」をよく確認する
「写真AC」に動画をアップロードする際には、「利用規約」をよく確認するようにしましょう。
写真のダウンロードと使用、写真のアップロード、サービス内容、禁止事項、規約違反、ポイントについて、アップロードする写真の著作権、免責事項についてなど、詳細な記載があるかと思います。
写真の著作権譲渡や、ダウンロードユーザー会員が写真を使用できる範囲についても示されています。
望まないトラブルを避けるためにも、読むのが少し面倒かもしれませんが、これらを理解して、楽しい投稿活動をされてくださいね。
まとめ
今回の記事では、「スマホから写真ACに投稿して報酬を得る方法」を紹介しました。
最後にもう一度、手順をまとめておきます。
「写真AC」のサイトにアクセスして、「無料クリエイター会員登録」を行なう
スマホから写真を「投稿」する
投稿した写真にわかりやすい「タイトル」と検索されやすい「タグ」を設定する
投稿した写真の反応を見ながらコツコツ改善を続けて、リピートしてくれるファンを増やしていきましょう。
「写真AC」と姉妹サイトである「イラストAC」「動画AC」に素材を投稿して報酬を得る方法については、以下の記事で紹介しています。
こちらもぜひ、参考にしてみてくださいね。
今回の記事が、少しでも皆さまのお役に立てばうれしいです。
それではまた、お目にかかりましょう。
資料参参考文献
「著作権法」e-Gov法令検索(デジタル庁)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048
「令和4年度著作権テキスト」(文化庁)https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/93726501.html
「商標制度の概要」(特許庁)
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/seidogaiyo/chizai08.html
日本弁理士会 https://www.jpaa.or.jp/
写真AC 公式サイト
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