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【ストック動画副業】初心者が動画ACに投稿して稼ぐには?|コツとポイントを解説!

umeko
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こんにちは、Umekoです。

出版関係で30年働いた編集者です。
60歳でブログをスタート、自由で快適な生き方を開拓中です。

今や、手の中のスマホで情報を得る時代。
インスタやSNS、インターネットなどで動画を見ない日はありませんよね!

YouTubeもすっかり私たちの生活に浸透しています。
見るだけでなく自分で動画投稿するユーチューバーは、ミドル&シニア世代にも増えているようです。

このような動画需要の高まりとともに、ニーズが高まっているのが動画素材です。

YouTube投稿しているけれど、動画で報酬を得る方法はないかな?

会社でYouTubeを担当していたけれど、動画で報酬を得る方法はないかな?

趣味の動画撮影で、報酬を得る方法はないかな?

このようにお考えの人におススメなのが、ストック動画への投稿です。
ストック動画を使えば、プロではない人でも報酬が得られる可能性があります。

ストック動画とは、動画素材のことです。
また、ストックイラストやストックフォトと同様に、動画素材をストックしてユーザーに提供するサービスのこともいいます。

クリエイターは、投稿した動画がダウンロードされるたびに、一定割合が報酬として受け取れる仕組みになっています。

「動画AC」は、動画投稿初心者でも始めやすいサイトです。


今回の記事では、「動画ACに投稿して報酬を得る方法」を紹介します。

次のようにお考えの方のお役に立つと思います。

自分で撮影・編集したり制作・編集した動画でで報酬を得たい
初心者でも投稿しやすい「ストック動画」を知りたい
「報酬を得やすい動画」のポイントを知りたい

この記事でわかること

「動画AC」の特色とは?

「動画AC」でどれくらいの報酬が得られるのか?

「動画AC」に動画素材を投稿する方法とは?

それでは、まいりましょう。

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なぜ動画AC」が狙いめなのか?

「動画AC」は2021年に公開されたフリー動画ストック

「動画AC」は、商用利用可能なフリー動画素材のダウンロード&アップロードサイトです。

フリー素材で有名な「イラストAC」、「写真AC」に続いて誕生しました。
2021年5月に公開となり、現在(2024年4月閲覧)はβ版での運用となっています。

SNS広告で使える「nHD」から高画質の「4k」まで5サイズの、使い道が豊富な動画素材が約18,000点がストックされています(2023年4月閲覧)。
サイバーなCG背景やエフェクト映像、風景から人物など、いろいろな動画があります。

ユーザーは無料でダウンロードできて、ダウンロードした素材は加工OK、クレジット不要で利用できます。

誕生してまだ間もないですから、投稿するには今が狙いめだともいえるでしょう。

「動画AC」公式サイトはコチラです。

個人利用の範囲で使える無料動画素材を扱っているサイトは、国内にもたくさんあります。
しかし、「商用利用」が可能な無料サイトはあまり多くないでしょう。
「動画AC」では全ての動画素材が利用規約の範囲内であれば「商用利用可」なのが、大きな特色といえます。

「動画AC」の特色

動画素材を無料でダウンロードできる
利用規約の範囲内であれば「商用利用可」
クレジット表記不要
加工自由

「動画AC」には日本人向け動画素材が多いのも特色

例えば、このような動画素材がストックされていますよ。

「動画AC」は、無料のダウンロードユーザーアカウントを登録すれば動画素材を1日に10点までダウンロード可能です。
有料会員になれば無制限で動画をダウンロードできるようになり、さらに姉妹サイトの「イラストAC」「写真AC」などの画像素材も無制限でダウンロードし放題となります。ですから、ダウンロードされやすいという特色があります。

総会員数1100万人超のビックサイト

運営会社は大阪に本社を置くACワークスで、2011年に設立されました。
「動画AC」だけでなく、「イラストAC」「写真AC」「シルエットAC」「デザインAC」など、デザインにかかわる複数のサイトを運営しています。

グループ会員登録者数は1,200万人超(2024年4月時点)というビックサイトです。
投稿されている素材は約1,000万点にのぼり、ダウンロード報酬の総額が3,900万円を超える人も登場したということなので驚きですね(2023年4月公式サイト閲覧)

「イラストAC」公式サイト

「写真AC」公式サイト

ダウンロードユーザーは、横断的にサイトを利用することができます。
「1,100万人以上の会員数」「無料でダウンロードできる」「ダウンロードした素材を自由に利用可能」「画像処理ソフトを持っていない人でも、オンライン上でデザインを完結できる」という特色が、素材がダウンロードされやすい理由となっているでしょう。

「ACワークス」は日本企業だから安心できる

ストックサイトに素材を投稿して報酬を得るためには、会員登録、素材投稿はもちろん、規約や報酬の受け取り方を読んで理解するなど、すべてを自分で行う必要があります。

外資系ストックサイトは、素材をダウンロードするのであれば特に問題なくできるでしょうが、投稿に際しての説明が英語で表示されていることがあります。ですから、英語に慣れていない人はちょっと不安になることもあるでしょう。

その点、「動画AC」を運営するACワークスは日本企業ですから、すべて日本語対応なので安心です。
わからない点があれば、サイトから問い合わせることもできますよ。

「動画AC」でどれくらいの報酬が得られるのか?

「動画AC」に動画素材を投稿すると、どれくらいの報酬が得られるのかな?

これは、気になるところですよね。
報酬が得られる仕組みについてご説明しましょう。

ストック動画の需要は増大中!

まず、「ストック動画」について、あらためてご説明しましょう。

ストック動画とは、動画素材のことです。
動画素材をストックして、利用者に提供するサービスのこともいいます。
「フォトストック」や「イラストストック」と同様の素材ストックサービスです。

ストック動画には、「自分で撮影・編集した動画」もしくは「自分で制作・編集した動画」をサイトに投稿して、報酬を得ることができます。
クリエイターが投稿した動画素材がダウンロードされたら、そのたびに一定割合が報酬として受け取れる仕組みです。

YouTube、SNSやホームページにあげる映像、マルチメディアコンテンツなど、動画を編集制作していると、いろいろな動画素材が必要になってきますよね。
動画素材を利用したほうが時間も経費も格段に節約できますから、動画クリエイターなどからの需要が増えているわけです。

「動画AC」に動画をアップロードして得られる報酬

「動画AC」には、プロ、アマ問わず、誰でも動画素材を投稿できます。

投稿した動画素材がダウンロードされるたびに、一定割合が報酬として受け取れる仕組みになっています。

動画ACでは動画が1回ダウンロードされるたびに3.25pt(3.25円)動画AC内でモデルリリースが提出された顔の認識できる人物動画なら11pt(11円)の報酬がたまります。

ptを報酬として受け取るには、換金申請が必要です。
換金申請は、5000ポイントから可能となります(1ポイント=1円)。
不正ダウンロードの有無などの審査が完了したら、指定口座に振り込まれます。

また、イラストAC、写真AC、ACワークス株式会社の関連サイトとアカウント連携すればそれぞれのポイントを合算して換金申請することができることになっています。

「動画AC」の特色として、「ダウンロードされやすい」けれど「1点あたりの報酬は低い」という点が挙げられるでしょう。
しかし、それでもACのストックサイトでは大きく稼いでいる人もいます。

初心者がいきなりトップクリエイターほど稼ぐことは難しくても、売れ筋を調査してコツコツ投稿していけば、そこそこ稼ぐこともできるでしょう。

何より、ストック動画のいいところは、一度、動画素材をアップロードすれば、24時間稼働中ということです。
自分が寝ている間でも、誰かが見てくれてダウンロードしてくれるかもしれません。
何度もダウンロードされれば、そのたびに報酬が入るのですから夢がありますよね。

「動画AC」に投稿する方法とは?

それでは、「動画AC」に動画素材を投稿していきましょう。
次の手順で行ないます。

「無料クリエイター会員登録」を行なう

まず、「動画AC」のサイトにアクセスして、「無料クリエイター会員登録」を行います。
登録は無料です。
運転免許証、パスポートなどの「本人確認証明書」が必要になります。

「基本情報」を入力、「利用規約を確認」したらチェックを入れます。
それから「送信」をクリックします。

ACの「ダウンロード会員登録」をしている人も、「クリエイター登録」は別に必要です。

「イラストAC」に投稿する「イラストレーター登録」と「クリエイター登録」は共通ではありませんので、別途アカウントが必要となります。「写真AC」に投稿する「クリエイター登録」とは共通になります。

「登録認証」する

登録したメールに届いたURLをクリックして、「登録認証」します。

動画を「投稿」する

登録した「メールアドレス」と「パスワード」で「クリエイターログイン」します。

投稿するには、「本人確認」が必要です。
手順に従って、「本人確認書類」を提出します。
本人確認書類が承認されたら、動画素材を投稿できます。

対応動画ファイル形式は、次のようになっています。

動画ファイル形式mp4、mov
画面比率(アスペクト比)16:9
最小解像度nHD 640×360 ピクセル以上
動画の長さ3秒~60秒
動画容量最大 1GB
コーデックH.264
フレームレート20~60fps
「動画AC」対応動画ファイル形式

・動画ACのクリエイター審査動画には、動画サイズやジャンルの指定はありません。
・投稿時に音声や音楽は除去されます。
・投稿前に動画の縦横の向きを確認するようにしましょう。
・一度に20点までまとめてアップロードできます。

「タイトル」「検索用ワード(タグ)」「カテゴリ」「説明文」などを記入して、「新規作成」ボタンをクリックすれば投稿は完了です。

審査が終了したら、「動画AC」のサイトに公開となります。

「動画AC」では、「動画をアップロードしたことにより、会員は、動画の一切の著作権(著作権法27条及び28条の権利を含む)を弊社に譲渡し、以後、動画に関する著作権は弊社に帰属」(「動画AC/利用規約」より)となります。
「利用規約」をよく確認のうえ、投稿するようにしましょう。

動画ACで「ダウンロードされやすい動画」とは?

動画素材をアップロードしたら、多くのユーザーに見てもらいダウンロードしてほしいですよね!
ダウンロードされるほど、報酬も喜びもチャリンチャリンと加算されていきます。

投稿に役立つ「効果的に報酬を得る3つのポイント」をお伝えしましょう。

ポイント 「ニーズのある動画」を投稿する

いくら素晴らしい動画でも、動画ストックでは使う人の目的に合わなければダウンロードしてもらえません。
ニーズのある動画を投稿することが、報酬につなげる第一のポイントです。

「ダウンロードする人は、どのような目的で動画素材を使いたいのか?」
このことをイメージしてみましょう。

動画素材はオープニング映像や演出の一部として利用されることが多いでしょう。
どのようなコンテンツがあるのか、例を挙げてみます。

・YouTube映像
・SNSやウェブ上での広告動画
・プレゼンテーション用資料
・セミナーの講師紹介動画
・オンラインセミナーでの映像
・会社紹介動画
・ショップのインストア動画
・ブライダル動画
・メモリアル動画
・生放送番組内の演出の一部、etc

*「動画AC」の素材をメインコンテンツとして利用することは禁止となっています。

ダウンロードする人が何に使うのかを分析してみましょう。
きっと、ニーズのある動画の具体的なイメージが浮かぶのではないかと思います。

ポイント キラキラ背景や季節感のある映像には人気がある

「動画AC」ではどのような動画素材がダウンロードされているのか、チェックしてみました。

動画ACは、24のカテゴリーに分類されています。

人物ビジネス生き物花・植物
食べ物・飲み物街並み・建物医療・福祉交通・乗り物
季節・行事自然・風景スポーツエコ・環境
美容・健康住宅・インテリアテクスチャ・背景小物・雑貨
外国CG空撮・ドローンアニメーション
タイムラプスクロマキーフェクト水・水滴
動画AC24のカテゴリー分類

「動画AC」でのダウンロード数の多い人気動画を見てみましょう。

こちらのキラキラ映像は、先ほども紹介したコマワリさんの作品です。
1000回ダウンロードされています。


コマワリさんは121点の動画素材を投稿しているクリエイターさんで、総ダウンロード数は12,321回となっています(2023年4月18日閲覧)

こちらは女性のシルエットが印象的な作品です!662回ダウンロードされています。

sunabeさんは24点の動画素材を投稿しているクリエイターさんで、総ダウンロード数は2,873回となっています(2023年4月18日閲覧)

人物のお顔は映っていませんが、こちらの動画素材は「モデルリリース取得済」です。
モデルリリースについては、のちほどご説明します。

ダウンロード数の多い素材を見てみると、映像の背景で使えるキラキラ素材や、海の波や水面、流れる雲など、動きのあるシンプルな素材に人気があるようだとわかります。

また、企業や商売では年間を通じ、動画コンテンツを使った販促活動も行われています。
満開の桜や木漏れ日にゆれる新緑、紅葉が風に揺れる映像やたき火の揺れる炎、雨や雪など、季節ごとに使える映像にもニーズが見込めるでしょう。

ほかにもニーズのある動画はいろいろあります。
ぜひ、みなさんも分析してみてくださいね。

ポイント 重要なのはダウンロードされやすい「タグ設定」

動画を投稿する際には、「タイトル」、「検索用ワード(タグ)」、「カテゴリ」、「説明文」などを記入します。

「タイトル」はどのような動画なのかが、誰でもすぐわかるようにつけましょう。

ここで重要となるのは、ユーザーに検索されやすい「タグ設定」をつけることです。

「タグ(検索用ワード)」とは、動画素材の内容をユーザーに説明するキーワードです。
ユーザーは、使いたい動画のキーワードを検索窓に入れて探します。

例えば、先ほど紹介した「青のキラキラのパーティクル背景。ループ」(コマワリさん)のタグを見てみましょう。次のように設定されています。

「青のキラキラのパーティクル背景。ループ」のタグ/作者:コマワリさん(動画AC)

青、cg、3d、パーティクル、粒子、ビックデータ、データ、インターネット、キラキラ、情報、結婚式、高級感、黒、背景、抽象、科学、テクノロジー、テキスチャ、ループ、パソコン、スター、宇宙、サイバー

動画素材の特徴や、使われそうなシーンなどがタグ設定されているのがわかります。

「動画AC」では、タグは50個まで設定できます。
タグ設定で特色を適切に伝えることが、多くのユーザーに動画素材を見てもらえるポイントとなります。

「動画AC」投稿で注意すべきこととは?

「動画AC」に動画素材を投稿する際には、「注意しておきたいこと」がいくつかあります。
コンテンツには多くの権利や法律が関係しています。
意図しないトラブルに巻き込まれることのないよう、撮影に関する法律を理解しておきましょう。

「動画AC・投稿する素材のルール」を十分に理解する

「動画AC」には、次のような「素材のルール」が定められています。

「動画AC」に投稿する素材のルール

利用規約の確認と同意。

自身で撮影・作成した作品。他人の著作権を侵害している動画ではない。

人物や動物の動画は、許可を得て撮影。

ドローン等の無人航空機で撮影した動画は、飛行許可を得て撮影。

撮影禁止や商用利用禁止の施設ではない。

わいせつな動画・公序良俗に反する動画ではない。

「動画AC」に投稿してよい動画は、「自分で撮影・編集した動画」もしくは「自分で制作・編集した動画」です。
他者の作品を無断で投稿したり、第三者の著作権及び知的財産権を侵害するコンテンツを投稿するのはNGです。
自分で撮影していない動画や、一部であってもフリー素材等を利用した合成作品などは投稿不可となっています。

そのようなことがあった場合は、ダウンロードポイントの没収、該当素材の削除、さらにはアカウント削除などの厳しい対応がとられることになりますので注意が必要です。

また、アップロードする動画についての責任はアップロードする会員にあることが利用規約に示されています。

「投稿する素材のルール」を守り、意図しないトラブルに巻き込まれることのないように十分に注意して、楽しく活動するようにしましょう。

「投稿する素材のルール」にかかわる法律などについては、代表的なものをおさえておきましょう。

動画投稿では「著作権」侵害に注意する

知っているようで意外と理解されていないのが「著作権」です。
動画を投稿するうえでは、基礎的ななことだけでもおさえておいた方がいいでしょう。

「著作権」とは、一言でいうと「自分の著作物が他人に勝手に利用されない権利」(『新明解国語辞典』三省堂)ということになります。

自分の考えや気持ちを作品として表現したものを「著作物」、著作物を創作した人を「著作者」、著作者に対して法律によって与えられる権利のことを「著作権」と言います。
著作権制度は、著作者の努力に報いることで、文化が発展することを目的としています。

「みんなのための著作権教室」(著作権情報センター)http://kids.cric.or.jp/index.html

少し細かな話になりますが、著作権は大きく「著作者人格権」「著作権(著作財産権)」に分けられ、それぞれさまざまな権利があります。

「著作人格権」は著作物を著作者の意思に反して、他人によって改変されないことを保障したものだ。(中略)

もうひとつは「著作財産権」で、これは著作者が財産としての著作物を管理する権利を保障したものだ。

『Editor’s Handobook 編集者・ライターのための 必修基礎知識』(編集の学校/文章の学校[監修]、雷鳴社)

「著作権」というとき、お金がからむ「著作財産権」を指すことも多いのです。

著作権の侵害は法律で罰せられる犯罪行為です。
動画を投稿するときも、著作権を侵害しないように十分な注意が必要です。

最近ではいわゆる「写り込み」について法整備も進んでいますが、例えば家の中にあるものや手近なものなどを撮影する場合、書籍やマンガ、絵画や写真、映像など、他人の著作物の写り込みなどにも注意しておいたほうが、トラブルに巻き込まれないためにも得策かと思われます。

「他者が権利を保有する被写体」を投稿する場合には自分で許可を取る

特定の建物や店舗・施設・アート作品・デザイン性のある商品・個人所有のペットなど第三者の著作物が写っている場合には、その被写体の権利所有者に撮影する許可と使用を同意してもらう許諾書のことを「プロパティリリース」といいます。

他者が権利を保有する被写体を投稿する場合は許可をとっておくことが「動画AC」では推奨されています。許可が必要かどうかは撮影の前に慎重に判断して、許可が必要な場合には必ず事前に取得するようにしましょう。

許可なしに動画を投稿して権利保有者からのクレームが入ると、金銭的な問題に発展する可能性もあります。その場合は投稿者が問題を解決することとなってしまいますから、やめましょう。

プロパティリリースについては、「動画AC」の投稿ルールhttps://help.freebie-ac.jp/detail/371)にも説明されているので、ぜひご参考にされてみてください。


「動画AC」では、プロパティリリースが提出された素材には画面に「プロパティリリース取得済」と表記されます。ユーザーも安心してダウンロードすることができるでしょう。

動画投稿では「肖像権」の侵害に注意する

「肖像権」とは?

「肖像権」とは、一言でいうと「自分の顔や姿を無断で撮影されたり絵にかかれたり公表されることを拒否出来る権利」(『新明解国語辞典』三省堂)ということになります。人格面と財産権の側面があります。

「動画AC」では特定できる人物を含む動画ごとに書面による「モデルリリース(肖像権使用許諾書)」は義務付けられていません。
しかし、投稿者は「動画が第三者の知的財産権あるいは肖像権、その他の権利を侵害しないことを保証」するものと利用規約書に明示されています。

また、「動画ACにアップロードする素材に被写体に特定可能な人物が含まれているときは、被写体となる人物から肖像権使用許諾書(モデルリリース)が必要」とサイトには説明されています。

街中などを撮影していて写り込んだ人物、後ろ姿などで顔が特定できない映像であっても、本人の許可なく撮影して投稿するとトラブルにつながる可能性もありえます。

十分に注意しましょう。

「動画AC」では、モデルリリースが提出された素材には画面にはプロパティリリースと同様に「モデルリリース取得済」と表記されます。ユーザーも安心してダウンロードすることができるでしょう。

「パブリシティ権」とは?

肖像権はプライバシー権の一種とされていますが、「パブリシティ権」というものもあります。

(1)肖像権、パブリシティ権

「肖像権」は、自己の氏名や肖像をみだりに他人に公開されない権利で、プライバシー権の一種とされています。また、芸能人やプロのスポーツ選手等のように、著名人の氏名や肖像には一定の顧客誘引力があり、その価値に基づく権利のことを「パブリシティ権」と呼ばれています。

ただし、我が国では法律で「肖像権」や「パブリシティ権」を規定したものはなく、これらの権利は判例によって確立された権利です。なお、我が国では、パブリシティ権の内容・効果・範囲・期間等については、まだ明確にはなっていませんが、実務上、芸能プロダクションに所属する芸能人の多くは、芸能プロダクションが「パブリシティ権」を管理する場合が多いと思われます。

「令和4年度著作権テキスト」(文化庁)https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/93726501.html

著作権、肖像権だけでなくパブリシティ権も理解して、侵害しない注意が必要です。

動画投稿では「商標権」の侵害に注意する

「商標」とは、「商標とは、事業者が、自己(自社)の取り扱う商品・サービスを他人(他社)のものと区別するために使用するマーク(識別標識)」(「商標制度の概要」特許庁)です。

商品やサービスに付ける「マーク」や「ネーミング」は、企業のブランドイメージです。
それらを財産として守るのが、「商標権」という知的財産権なんですね。

商標権とは

商標権とは、商品又はサービスについて使用する商標に対して与えられる独占排他権で、その効力は同一の商標・指定商品等だけでなく、類似する範囲にも及びます。
商標として保護されるのは、文字、図形、記号の他、立体的形状や音等も含まれます。

日本弁理士会 https://www.jpaa.or.jp/

ですから、商標登録されたイラストやキャラクター、ロゴなどがはいっているものは投稿できません。
投稿するときは、商標権を侵害しないように注意しましょう。

いわゆる「写り込み」に関しては、どこからが権利の侵害になるのかなど、わかりづらい点が多いかと思います。

スマホやタブレットなどの急速な普及もあり、国の法整備も進んでいます。
令和2年度の著作権法の改正で、「リーチサイト対策及び写り込みに係る権利制限規定の対象範囲の拡大など著作物利用の円滑化を図るための措置」が国会で成立し、10月より施行となっています。

~写り込みに係る権利制限規定の対象範囲の拡大(令和2年10月施行)~

令和 2(2020)年に著作権法が改正され、スマートフォンやタブレット端末等の急速な普及、動画投稿・配信プラットフォームの発達等の社会実態の変化に対応して、写り込みに係る権利制限規定の対象範囲が拡大されました。具体的な改正事項は以下のとおりです。

(ⅰ)写真の撮影、録音・録画に限定されていた行為を、複製全般や伝達行為全般(例:スクリーンショット、生配信、CG化)に拡大
(ⅱ)固定カメラでの撮影など、創作性が認められない行為での写り込みも対象
(ⅲ)メインの被写体に付随する著作物であれば、分離が困難でないもの(例:子供に抱かせたぬいぐるみ)も対象

このように、日常生活等において一般的に行われる行為に伴う写り込みが幅広く認められることとなりました。一方で、従来からの付随性・軽微性等の要件は維持するとともに、新たに「正当な範囲内」という要件を規定することで、濫用的な利用や権利者の市場を害するような利用を防止することとされました。

「令和4年度著作権テキスト」(文化庁)https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/93726501.html

ACのサイトでも、著作権、肖像権などについて説明があります。
ぜひ、参考にされてみてください。

このように、コンテンツには著作権、肖像権、パブリシティ権、商標権など権利が複雑に絡まり合っています。

私は長年、紙の本を編集してきました。デジタルと違い、紙の本は印刷・製本・流通したら修正が困難です。ですから特に、法律に関しての疑問が起きたらすぐ、会社の顧問弁護士の先生に相談して解決してから進行するように心がけていました。

しかし個人活動においては、弁護士の先生に細かな相談までするのは、なかなか難しいかと思います。条文をすべて読むのも膨大です。そこで、参考になる本がありますのでご紹介します。

著者は弁護士の川上大雅先生です。
著作権などについて、難しい法律の話をわかりやすく解説してくれています。
著作権の基本となる考え方から、イラスト、写真、デザイン、文章、ウェブ、動画などのコンテンツ制作で、よくあるトラブルの事例とそれを回避するためのノウハウが紹介されていますので、副業クリエイターの皆さまのご参考になるのではないかと思います。

ほかにも信頼できる書籍や情報はいろいろありますので、関連する法律をざっくりとでも理解しておくことをおすすめいたします。

「利用規約」をよく確認する

「動画AC」に動画をアップロードする際には、「利用規約」をよく確認するようにしましょう。

動画のダウンロードと使用、動画のアップロード、サービス内容、禁止事項、規約違反、ポイントについて、アップロードする動画の著作権、免責事項などについてなど、詳細な記載があるかと思います。

動画の著作権譲渡や、ダウンロードユーザー会員が動画を使用できる範囲についても示されています。

望まないトラブルを避けるためにも、少し面倒かもしれませんが、これらを理解して、楽しい投稿活動をされてください。
ダウンロードユーザーにも信頼されるでしょう。

まとめ

今回の記事では、「動画ACに投稿して報酬を得る方法」を紹介しました。


最後に、手順をまとめておきます。

「動画AC」に投稿して報酬を得る手順

「動画AC」のサイトにアクセスして、「無料クリエイター会員登録」を行なう

「動画AC」に動画を「投稿」する

ニーズのある動画を投稿し、検索されやすい「タグ」を設定する

投稿した動画の反応を見ながら改善を続けるうちに、リピートしてくれるファンが増えていくことでしょう。
これらをコツコツ実践していきましょう。

「動画AC」と姉妹サイトである「写真AC」、「イラストAC」に素材を投稿して報酬を得る方法については、「【シニア副業】ストックフォトで稼ぐ!|おすすめサイト2選-写真AC・PIXTA」「【副業イラスト】初心者がイラストACで稼ぐには?」の記事で紹介しています。
こちらもぜひ、参考にしてみてくださいね。

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今回の記事が、少しでも皆さまのお役に立てばうれしいです。
それではまた、お目にかかりましょう。

資料・参考文献

「令和4年度著作権テキスト」(文化庁)https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/93726501.html

「令和2年通常国会 著作権法改正について」(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/r02_hokaisei/

「著作権法」e-Gov法令検索(デジタル庁)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048

「商標制度の概要」(特許庁)
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/seidogaiyo/chizai08.html

「みんなのための著作権教室」(著作権情報センター)
http://kids.cric.or.jp/index.html

日本弁理士会
https://www.jpaa.or.jp/

『Editor’s Handobook 編集者・ライターのための 必修基礎知識』(編集の学校/文章の学校[監修]、雷鳴社)

『新明解国語辞典』(三省堂)

ACブログ 
https://blog.acworks.co.jp/2023/04/12/10million_over/

「動画AC」「イラストAC」「写真AC」 公式サイト(2023年4月公式サイト閲覧)

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