【シニア女子におススメ漫画】『傘寿まり子』|80歳の挑戦と冒険!新時代の生き方
こんにちは、Umekoです。
小学生のときから漫画好きで、還暦を迎えた今でも漫画大好きの私です。
今回の記事では、シニア女子におススメの漫画を紹介します!
今から4年ほど前のある日のこと。
帰宅ラッシュの電車の中で、ドア近くに立っていました。
そのとき、ドア横に貼ってあったステッカー広告に「えっ」と目がとまりました。
そこには、
西尾維新、絶賛!
「漫画史上最高(齢)傑作!
まり子先生は国の宝だ!」というコピー!
高齢だけれどかわいらしい女性のルックス
その本は『傘寿まり子』(おざわゆき著、講談社)
主人公は80歳の傘寿(さんじゅ)女子、まり子さん!
この漫画を読んだ私は、
「これだよ」
「こういう生き方がしたい」
と胸がアツくなりました!
『傘寿まり子』には、「80歳の新しい時代の生き方」が描かれています。年を重ねてきたからこそのミラクルが人生に起こっていきます。
それでは早速、ご紹介してまいりましょう。
80歳のベテラン作家、まり子さんの冒険物語!
主人公の幸田まり子さんは 80歳!!
ベテラン作家さんです。
若い頃から書き続けてきた老舗文藝誌での掲載が続いていました。
しかし、ずっと続くと思っていた活躍の場がどんどん小さくなっていきます。
そして、ついには掲載が打ち切りとなってしまうのです。
家庭も穏やかではありません。
まり子さんは夫亡き後、
持ち家に息子、孫夫婦とひ孫の4世代同居していました。
夫と建てた家です。
当然、終の住処(ついのすみか)として穏やかな晩年を過ごすものと思っていたでしょう。
ところが家族が増えるにつれ家が手狭となっていき、「自分は家族の邪魔?!」と思い至る事件が発生。
人生が変化せざるをえない状況になっていくのです。
冒頭からの少し残酷な展開に、
「家族がいるからといって、安泰なワケじゃないよ」という
女友だちの言葉が思い出され、読むのが止まらなくなりました。
仕事も家庭も80歳で行き詰まったまり子さん。
一人、真夜中に家を出てネットカフェで暮らし始めます。
まり子さんの冒険物語もスタートしていくのです。
まり子先生、なんて素敵な決断なんでしょう。
かっこいいです。
「もう年だから、仕方がない」
「ここまでよくやった。もう十分じゃないか」
こう考えてしまいそうなところですが、まり子さんは違いました。
あきらめるのではなく、世間の常識をふんわり越えていくところにスカッとして大喝采したくなります。
決断した80歳、まり子さんの人生が面白いように回り始める!
この作品の魅力はたくさんあるかと思うのですが、特に自分に力を与えてくれたことのひとつは、まり子さんの「決断力」です。
継続という、一種の「マンネリ」を捨てて、自分の心に正直にワクワクを選び始めると
80歳のまり子さんの人生は、面白いように回り始めます。
新しいフィールドは冒険しないと始まらない
『傘寿まり子 3』(おざわゆき著、講談社)
『傘寿まり子』ではさまざまなエピソードが描かれています。
「ロマンス」「友情」「家族」「仕事」「ファッション」「ペット」……。
これらは、子どものころから少女漫画で何度も読んできたテーマ。
それが80歳女子の視点で描かれていく斬新さ!
問題が起こるたびに、全力で挑む80歳。
枯れる80歳ではなく、燃える80歳。
高齢者のコワイモノ知らずの思いっきりのよさが、かっこかわいく描かれている!
まり子さんは80歳だけれど、まっすぐな生き方は「女子」のまんま!
だから、コミックのなかでは、見た目も女子なんですね。
女子を自ら引退する必要なんてないし、常識に振り回される必要もないんですね。
- 何歳になっても、自分に期待していいんだ
- 心の持ち方ひとつで、何歳になっても輝ける
- 年を重ねても、新しい夢や希望が持てる
80歳のまり子さんは、いつもやりたいことに一直線です。
本音で決断して即行動!
だって、まり子さんは80歳。
悩んでいる時間はもったいない。
だから、決断も早いです。
このシンプルさは、年を重ねた人間のメリットかもしれません。
還暦の私も「よっしゃ!」と元気がわいてきます。
『傘寿まり子』には、「ワクワク人生」の秘訣がいっぱいあります。
「誰かの幸せ」に本気になるほど「自分も幸せ」になっていく
まり子さんはいろいろなエピソードに遭遇して大活躍していくわけですが、そこには必ず、「新しい出会い」があります。
同世代だけじゃなく、若い人たちとも自分からつながって、どんどん「仲間」が増えていきます。
しかも、待っているのではなく自分から会いに行く。
これは本当に、素晴らしいなあと私が感じるところです。
中でも特に私が好きなのは、シャッター商店街の再生を図るためにファッションショーを企画するエピソードです。
『傘寿まり子』第7~9巻で描かれています。
少し紹介させていただきます。
昭和の時代には多くの人たちでにぎわっていた商店街。
今は、人通りも少なくさびれたシャッター商店街となってしまっています。
まり子さんたちは、街の人たちが登場する「ファッションショー」で商店街を盛り上げようと企画します。
しかし商店街の人たちに企画をもちかけても、全く理解してもらえません。
理解してもらえないどころか、否定、あきらめ、期待もない。表情さえもありません。
普通だったらここで心が折れてしまいそうです。
しかし、決してあきらめないのが傘寿女子のまり子さん。
なぜ、あきらめないのか?
それは、自分のためではなく、商店街の人たちを輝かせたい、仲間を喜ばせたい、と純粋に願っているからだと思うのです。
人を輝かせたいと思う心。
このことが自然に思えるようになれるのは、年齢を重ねた者の強みかもしれません。
年齢を重ねるにしたがって、自分以外の人の幸せに、なぜだか貢献したくなる。
若い人たちを、心から応援したくなる。
不思議と、人の心はそのように成長していくと思うのです。
『傘寿まり子』では、まり子さんの思いが周囲を巻き込んで、ついには商店街の人たち総出となってファッションショーは大成功を収めます。
その時、街の人たちからグチ、不満、言い訳は消えています。
無表情は輝く表情に変わり、そこにあふれているのは、喜び、感動、愛の笑顔です。
お客さんが来ないシャッター街の再生物語は、街の人々の再生物語でもありました。
(『傘寿まり子』9巻では商店街にはお客さんがあふれ、ついにファッションショーが開催される!
- 自分ひとりでは幸せになれない
- 大切な仲間が増えていくのに比例して、幸せも増えていく
- 誰かを幸せにする行動が、自分にも幸せをもたらす
これは漫画の世界だけの話ではないのだと思います。
- 自分にできることを精一杯やる
- 人に関心を持ち認めあう
- すると、人とのご縁、新しい役割、新しい仕事が生まれる
人生は、このサイクルで上昇気流に乗れるように感じます。
幸せになる秘訣が、『傘寿まり子』には描かれていると思います。
まり子先生は新時代の「ロールモデル」
多くのトップアスリートや金メダリスト、経営者の方たちを長年にわたり指導してこられたメンタルトレーニング研究・指導のパイオニア、西田文郎(にしだふみお)先生に次のように教えていただいたことがあります。
「もう年だから」という言葉が、どんどん人を老化させる
「もう年だから」「もういいや」とマイナス言葉を口にしていると、それが現実になってしまう
衝撃的な「脳の法則」です。
これが通称、60代からをつまらないものにする「ババア化の法則」「ジジイ化の法則」といわれるものです。
60代からの生き方がどうなるか――自由にワクワクと生きるのか、それとも退屈でつまらない生き方をするか、それは『心理的年齢』によるところが非常に大きいのです。
・もう、この年で始めるのは面倒だ。
・もう、のんびり暮らしたい
・もう、その気力がわかない
・もう、チャレンジするような元気がない
・もう、おしゃれするような年ではない
・もう、モテるわけがないもし、「もう、○○だから」というマイナス言葉を頻繁に口にしているとしたら要注意です。
『はやく六十歳になりなさい』(西田文郎著/現代書林)
「もう、年だ」「もう、しんどい」「もう、モテない」「もう、イイや」ーー。その口グセが人をどんどん老化させていきます。
これを私は「”もう年だ″の法則と言っています」
「もう、○○だから」と言ったり思ったりするごとに、私たちの想像力は委縮する。
夢や願望が描けなくなる。
それは自分だけに起こるのではなく、周りにも影響を及ぼしてしまう、というのです。
もし、「もう、〇〇だ」という思いが浮かんできてしまっても、簡単な方法で切り替えられると西田先生はおっしゃいます。
「もう若くない」「もう年だ」「もう〇〇歳だ」――そんな、「もう、〇〇だ」という思いが浮かんできたら、ただちに打ち消し、言い換えるのです。
「いや、まだ〇〇歳じゃないか」「いや、勝負はこれからだ」「いや、この年だから人生を楽しめるのだ」……。
たったこれだけです。
『はやく六十歳になりなさい』(西田文郎著/現代書林)
「老いも若きもしょせんは錯覚」
「もう〇〇歳だから」と老ける錯覚をするより、「まだ〇〇歳だから」と若返る錯覚をしたほうがいい、ということです。
シニアのイメージ、高齢者のイメージに囚われる必要などありません。
想像するのはタダですし、ワクワクする想像をすれば若返るというのですから儲けものです。
とはいえ、具体的なイメージがないと思い描くことはが難しいこともあるでしょう。
具体的なイメージがあれば、それを実現しようと行動できます。
そのためには、なりたいロールモデルを持つのがいちばん近道でしょう。
まり子さんは新時代シニア女子のロールモデルの一人ではないかと感じています。
私は勝手ながら、まり子さんを「師匠」と呼ばせていただいています。
まり子さんのように、60代からをワクワク生きてみたいなと思います。
何かを決めるとき、「まり子先生だったらどうするかな?」と考えることもたびたびあります。
すると、笑顔で「やってみなよ」と背中を押しながら応援してくれる気がします。
まり子先生に、励ましてもらっています。
まとめ
今回、紹介した『傘寿まり子』(おざわゆき著、講談社)は第1巻~第16巻。
現在は電子版での発売のようです。
ぜひ、多くの人にこの本が伝わって、世の中にすてきな笑顔が増えたらうれしいなと思っています。
amazon「Kindle Unlimited」では
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⇒Kindle Unlimited公式ページ 初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。今回の記事は、「【シニア女子におススメ漫画】80歳の挑戦と冒険!『傘寿まり子』(おざわゆき)」をご紹介しました。
人生初のテレビ自宅取材を受け、番組内で放送されました。
『傘寿まり子』の紹介記事を読んでくれたテレビ局のディレクターさんから「シニアが主人公の漫画特集を企画しているので、話を聞かせてほしい」とご連絡をいただいたのです。
テレビ取材を自宅で受けた経験を記事にまとめました。
イキイキと躍動するシニアが主役の人気マンガは、『傘寿まり子』のほかにもたくさんあります。
『海が走るエンドロール』(たらちねジョン / 秋田書店)
『メタモルフォーゼの縁側』(鶴谷香央里 / KADOKAWA)
『マダムたちのルームシェア』(seko koseko / KADOKAWA)
『はなものがたり』(schwinn / KADOKAWA)
『海が走るエンドロール』の紹介記事を別に書きました。コチラもご参考にしていただけたらうれしいです。
少しでも皆さまのご参考になれば幸いです。
それではまた、お目にかかりましょう。
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